イケメン芸術家が教える♪ オートマチックなろくろ陶芸体験

イケメン芸術家が教える♪ オートマチックなろくろ陶芸体験

【コヤナギの切り身vol.11】
勢いがいいだけで手先は不器用なコヤナギユウだよ。

北千住にいろいろ自由にできる陶芸教室があると聞いて、遊びに行ってみた。
場所は駅で言うと千住大橋の近く。

Organon Ceramics Studio(オルガノン・セラミックススタジオ)という陶芸教室。なんとここは、現役アーティストの工房で、アーティスト本人から陶芸が教わることができるのだ。


「こんにちは。コヤナギさんですね」
彼がスタジオの代表で、講師の瀬川辰馬さん。芸術家としても活躍する26才の好青年だ。


月4回コースもあるけれど、まずは1日体験コースに挑戦することにした。

内容は土をこねて形成する「手びねり」か、ぐるぐる回る機械を使った「電動ろくろ」を選ぶことができる。わたしは「電動ろくろ」をチョイス!

「ろくろ」っていうと、どうしても映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を思い出してしまう。

思わず「オオ〜マァアァアアアアイ〜ルヮア〜〜〜ヴ♪」とテーマ曲を口ずさむと、間髪入れずに「古ッ!」とつっこまれてしまった。おのれ若造。でもわかったじゃないっ!


陶芸の世界には「菊練り3年、ろくろ8年、焼き一生」という言葉があるくらい、難しい。

「菊練り」とは最初に行なう土の下準備。

瀬川先生「難しい作業は、僕がやります」

助かる。

イッツオートマチック!

すっかり下準備を終え、ろくろに鎮座する土とファーストタッチ。
映画のように彼(しかしゴースト)が後ろから抱きしめてくれるわけでもなく、ひとりでやってもロマンチックでないことがわかった。わたしにゴーストはいない。

ろくろで形成する手順は、ツボであっても皿であって基本は一緒。
利き手の右手を中心に使い、左手は添えるだけ。

まず親指を中心につっこみ深さを作る。

次にその親指の腹をつかい、外側へ力をかける。

ろくろは回転してるので、外側へ押し出すだけで、土はお椀上に拡張するのだ。

だいたいの土が広がったら、両手の人差し指をつかい、広がり方を微調整。

カタチが決まったら、ヘリを湿らせた鹿革で整え、底の台を形成し、糸で切り離して完成。


土は柔らかいのでモタモタしてると重みで下がったり、歪んだりしてしまう。ここは素早く作業するのが大切だ。

わたしは小皿を作ることにした。

意識を集中する。

親指を突っ込む、広げる、形成して……あ、できた。

瀬川先生「え!? ホントだ、教室開校以来最速ですよ!」

やったー!

8年かかるろくろを、2分で制覇だー!
また、この教室では陶芸品に塗る上薬「釉薬(ゆうやく)」も自分で選び、調合することができる。わたしは白っぽい器が欲しかったから、淡い色のものを選んだ。
体験から2週間後、我が家に荷物が届いた。わたしが教室最速で形成したあの小皿だ。
親指をつっこみ過ぎてヘコんだ底に、良い感じで釉薬がたまっており、かっこいい。計算したわけじゃなかったけど、結果オーライだ。

通いの生徒さんたちは、自由に釉薬を使い、花瓶やティーポットセットにオブジェなどを作っていた。わたしみたいな勢いの偶然じゃなく、欲しい物が作れるようになったら楽しそうだな。
ちなみに指が細くてよろしい陶芸家瀬川さんの作品が、ヨーロッパ最大規模の現代陶芸コンテスト「ファエンツァ国際陶芸ビエンナーレ」に入選!
 
世界各国からプロ陶芸家が応募し入選するだけでも倍率50倍といわれている。5月末には入賞かどうか決定するとのこと。教室に行って瀬川さんと気軽に会えるのは今のうちかもしれない!?


<スポット情報>
Organon Ceramics Studio(オルガノン・セラミックススタジオ)
東京都足立区千住緑町3-1-2
TEL: 050-3556-0696
開講時間 土曜日・日曜日10:00〜19:00(ただし、第5土曜日・日曜日はのぞく)
<プロフィール>
コヤナギユウ
デザイナー/イラストレーター/エディター。(株)yours-store代表取締役。東京ナイロンガールズ編集長。1977年生まれ。新潟県出身。好奇心旺盛で天真爛漫な性格から、旅先の風景や出会った人の見せる素が魅力的な写真に、言葉やイラストを載せた絵日記風のブログが大人気。

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