ヨガって、そもそもどんなもの?

ヨガって、そもそもどんなもの?

ヘルスケア、ダイエット、リラクゼーション、ストレス解消、美容......さまざま理由で、ヨガをはじめる人が世界的に増えている。しかし、そもそもヨガとはなんだろう?スポーツプログラム?フィットネスメニュー?ヨガの発祥から不動の人気を得るまでになった魅力の秘密を探ってみよう。

修行法、瞑想法としてはじまった

いまやスポーツジムのプログラムとしても採用・定番化されるほどに人気があり、市民権を得ているヨガ。「ヨガジャーナル日本版」の調査によると、日本におけるヨガ人口は600万人に届こうとしているという。ヨガとは、インド発祥の広い意味での健康増進法のひとつだ。ヨガのはじまりはとても古い。諸説あるが、4500年前のインダス文明最大の都市遺跡モヘンジョ・ダロからヨガのポーズをしているような像などが発見されたことで、これをヨガの起源としている説が有力だ。その後数千年を経て、ヨガの実践法を記したヨガの経典「ヨガ・スートラ」が編纂、仏教やヒンズー教と影響しあいながら修行法としてさまざまな流派が生まれ、発展・進歩を遂げてきた。

日本では、平安時代に瞑想を中心としたものとして伝来したとされる。以来、ごく一部のみで静かに伝えられてきたが、時を経て戦後、修行活動のひとつとして精神修行と健康増進という二つの側面を兼ね備えているヨガが脚光を浴びはじめた。近年には、美を追究するエクササイズとしての魅力と精神衛生的な面が相まった健康法として発展、それがブレイクスルーとなって定着した。

現在は、エクササイズプログラムという側面から世界的に普及している人気のヨガだが、本来は貧富の差を超越し、人としての真理とはなにかを追究し、人としての正しい道、生き方をすることがヨガの本道。健康法ということでひとくくりはできるが、一般的なストレッチや準備運動、体操といった通常の運動とは趣を異にしている。病気をしていないとか、体が丈夫で不調なところがないといったような肉体的な健康だけでなく、精神の健康=心の平穏な状態でもあること、心身ともに「すこやか」であることを目指しているのがヨガという健康法なのだ。日常生活における心身のバランスを整えるということも人気の源泉ともいえよう。

ヨガの基本は「呼吸法」と「正姿勢」

ヨガにとってもっとも大切であり基本的な要素は、「呼吸法」と「正姿勢」。これらは相互に密接な関係にあり、切り離して考えることはできないもの。正しい呼吸のためには姿勢を正すことが大切だが、私たちが日常生活を送るうえで、こうしたことを意識している人はほとんどいないだろう。

ヨガの呼吸法は、息を吸う時、吐く時とも鼻でおこなうのが基本。さまざまな呼吸法があるが代表的なものは腹式呼吸だ。ポーズをとるときや体を動かすときに呼吸を止めるのは×。感情の揺らぎを抑制して平穏な気持ちに戻しながら集中力を高め、体じゅうに酸素を行き渡らせることで細胞を活性し新陳代謝を高めたり、心身ともにリラックスさせていく効果がある。

ヨガの正姿勢とは、呼吸をラクにするもので、体の歪みを改善したり、肉体のバランスをとりやすく整えたりする効果がある。この「呼吸法」と「正姿勢」に重点を置いて、すべてのポーズをおこなうのがヨガだ。このふたつの要素が相まって、ヨガならではの深いリラクゼーション効果が生み出される。

幸せと思う気持ちは、人それぞれ違うもの。同じものでも、これで十分なのか、足らないのか、もっと欲しいのか……、それに対する考え方、捉え方でもずいぶんと変わってくる。ヨガは、いわば「幸せな心持ち」を追究していくひとつのアプローチとして、自身の内なる心を見つめることで本当の自分を探すという手段のひとつかもしれない。

数千年という歴史の中で育まれてきたヨガだが、何も身構えることはない。ヨガが目指すところは心身の健康であり、目覚めとともに朝におこなったり、家事の合間に自宅でしたり、寝る前にと、日常生活に取り込んでいる人も数多い。有名人では、モデルの中村アンや吉川ひなの、長谷川 潤……、男性でもサッカー選手の長友佑都もヨガの愛好者として知られている。女性に人気だが、男女問わず日本にも数多くの愛好者がいるということがその証だ。初めての人でも体験できるところは数多くある。実践することで、きっとヨガの魅力やその深さに気づかされるに違いない。

執筆者:モーゼ・プレイ

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