涙活って本当に泣けるの? 主催者にぶっちゃけ聞いてみた

涙活って本当に泣けるの? 主催者にぶっちゃけ聞いてみた

自分の泣きツボって知ってる?
涙を流したい人が集まり、映像や音楽などを鑑賞して心のデトックスを図る「涙活」。参加者が涙を流す様子が印象的ですが、誰でもあんなに泣けるものなのでしょうか。正直、大の大人たちが集まってひたすら泣くのって、筆者はちょっと引いてしまいそうなんですけど……。涙活の発案者である、涙活プロデューサーの寺井広樹さんにお話を伺いました。

■会場はどんな雰囲気なの?

──今日のイベントは朗読劇ということですが、会場では涙を誘うためにどんな工夫をしているのですか?

「会場を薄暗くしたり、しっとりとしたBGMを流したりと、泣きやすい雰囲気づくりをしています。また横に座る人との距離が遠すぎても近すぎても泣きにくくなるので、イスを程良い間隔で置くことも意識しています」

──なるほど。それでもやっぱり知らない人同士が集まっている場で泣けるかどうか不安です。

「大勢の人がいる前で泣くのに抵抗がある人もいます。とはいえ、参加してみないことには自分がどれほど泣けるのかはわかりません。まずは純粋に作品を見てみてください」

■涙は出るのか!? 涙活イベントに参加してみた

今回は、寺井さんが手がけた“泣ける”小説「ボクと7通の手紙」を鑑賞します。
ここ最近はめっきり泣いていない筆者。果たして泣けるのでしょうか……? ハンカチを片手に、いざ会場へ!
会場には30~40人ほどの参加者が続々と集まってきていました。参加者は10代女性から40~50代ほどの男性まで幅広く、中には小学生の姿も。穏やかな音楽が流れ、照明は薄暗く、静かでリラックスした空気が流れています。

いよいよ上演スタート。物語は、5歳の女の子・可奈が捨てられた子犬を拾って「ボクちゃん」と名付けるところから始まります。台詞だけでなくBGMや効果音なども巧みに使われ、臨場感たっぷりです。
いつも一緒にいた可奈とボクですが、可奈が9歳になったある日、ふたりに悲しい出来事が起こってしまいます。このシーンでは周囲にはハンカチで目を抑える人もいました。思わずもらい泣きしてしまいそうな雰囲気が会場中に漂います。
物語は可奈が高校生になるところまで展開していくのですが、終盤にさしかかると遂に筆者の目にも涙が! 号泣ではなく、目に涙が浮かぶ程度でしたが、明らかに心が動いて出てきた涙でした。このシーンでは会場にすすり泣く声も一気に増えました。

ここでは物語の詳細内容は伏せておきますね。気になる人はぜひチェックしてみてください。

■自分の“泣きツボ”を探してみよう

結論として、今回のイベントでは号泣まではいかずとも、目が潤むレベルまでは泣けた筆者。でも、中には早くからボロボロと泣いていた人も。寺井さん曰く、これは泣けるポイントの違いが理由なのだそう。

「基本的に泣けない人はいません。泣けない理由は、泣きのツボに刺さらなかったということ。親子愛や動物愛など、人にはそれぞれ自分の実体験と重なる“泣きツボ”があるので、自分に刺さるコンテンツなら泣けるんです。私はおばあちゃん子だったので、おばあちゃんが出てきただけで泣けますよ(笑)」

──集中できる環境があれば、自宅でも涙活はできますか?

「できます。意識して泣くためには、集中できる環境が必要です。ストレスが溜まっている状態の方が泣きやすいので、自宅でやるなら朝よりも夜、週の始めより週末の方が良いですね。コンテンツは、動画サイトなどで泣ける映像や歌などをチェックして、自分の“泣きツボ”を探してみてください」

今回筆者が泣ききれなかったのは、ペットを飼ったことがなく、動物愛の物語がそれほど刺さらなかったということや、ボロボロと泣いている人の姿が気になり、会場の様子を客観的に見てしまったことが理由かも知れません。筆者はどうやら、家で“一人涙活”をする方が向いているようです。

涙を流すだけで、お金も手間もかけずにストレス発散できる涙活。泣けるポイントは人それぞれなので、自分が感動するコンテンツを見つけて、“週末号泣”を実践してみてはいかがでしょうか。

(五十嵐綾子+ノオト)

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