おっぱいが臭う!? 「チチガ」って一体なに!?

おっぱいが臭う!? 「チチガ」って一体なに!?

専門医に聞いた!
体臭は、自分自身では気付けないからこそ気になりますよね。ワキや足が臭うことはよくあることですが、中にはおっぱいが臭ってしまうチチガという症状も存在するのだそう。

今回は気になる「チチガ」について、美容整形外科の青山セレスクリニック青山院・川口院、船橋中央クリニック理事長、元神賢太医師にお話を伺いました。

■おっぱいが臭いチチガって?

──チチガというのはどういう症状なのか教えてください。

「チチガとは、乳首や乳輪の周辺からワキガのように臭う症状を指します。

ワキガ臭は、汗臭さとは別の独特の臭いを指し、汗腺(かんせん)という汗を出す組織の多さが原因です。汗腺には、主に水分を出す『エクリン汗腺』、脂肪やたんぱく質を出す『アポクリン汗腺』があり、アポクリン汗腺が多いと、ワキガ臭を発しやすい傾向にあります。アポクリン汗腺から出る脂肪やたんぱく質を雑菌が分解することによって発生する臭いがワキガ臭となるんです。

アポクリン汗腺は、乳首や乳輪、ワキの下、陰部、肛門の周辺、耳の中などに多く分布しており、チチガの方は、ワキや陰部などからも同様の症状が発生している可能性が高いです。

なお、ワキガやチチガなどは、汗腺が多い状態であるだけで病気ではありません。あくまで体質です」

──チチガを自分でチェックする方法はありますか?

「ブラジャーの臭いなどで判断できますが、自分では臭いに慣れすぎていることもあります。そのため、パートナーに指摘されるケースが多く見受けられます。必ずではありませんが、アポクリン汗腺の汗は色素が濃いため、ブラジャーが黄ばむこともあります」

■こんな人は要注意

──チチガになりやすい人の傾向はありますか?

「ワキガの症状がある方は、アポクリン汗腺が多いため、乳首にも同様の症状が出ていると考えられます。ワキガ症状がある方は、チチガも疑った方が良いと思います。また、乳輪の毛が濃い方も、チチガ症状が見られるケースがあります。

あとは、ホルモンバランスの変化が大きくみられる成長期や出産後、更年期に症状が強くなるケースが多いです。遺伝的要素もあるため、親族にワキガの方がいる場合は注意してください。なお、女性特有の病気というわけではなく、男性にも起こりうる症状のひとつです」

──アポクリン汗腺の量は体質や遺伝的要素のみですか?

「はい。後天的に汗腺が増えることはありません。生活習慣やストレスなどによる汗腺の変化はありませんが、もともと汗腺の多い人が、ホルモンバランスの乱れにより発症するケースはあります」

──チチガにならないために気を付けるべきことがあれば教えてください。

「チチガは体質による症状のため、日常生活のケアで改善できるものではありません。乳首や乳輪の汗をタオルやガーゼでこまめに拭き、常に清潔を心がけることが唯一の対策となります」

■チチガになってしまったらどうするの?

──チチガに悩む女性というのは増えていますか?

「近年、ご相談は非常に多くなっております。体臭や口臭などをエチケット違反とする風潮であり、無臭が望ましいとされる臭いに過敏な『無臭社会』になっていることが関連しているように思います」

──チチガになってしまった場合の治療方法を教えてください。

「医療的な治療をおすすめします。市販のワキガ薬などもありますが、刺激が強いためデリケートな乳首や乳輪にはおすすめできません。また、薬を塗布しても汗やシャワーで洗い流され、効果が消えてしまうため、根本的な解決にはなりません」

──具体的にはどんな治療をするのでしょうか。

「ビューホットという高周波を照射する医療機器による治療をおすすめしています。レーザー脱毛のようにアタッチメントを患部に当て、高周波を照射することでアポクリン汗腺・エクリン汗腺を破壊します。汗腺そのものが消失するため、臭いや汗の量の悩みはなくなります。切らずに短時間(約20分ほど)で行えること、ダウンタイム(施術後の回復期間)がなく、すぐに通常の生活を送ることができることから人気のある治療方法です」

■ひとりで悩まないで!

──最後に、チチガに悩む女性にアドバイスをお願いいたします。

「ご自分ではチチガ症状に気付かず、パートナーとの性行為中に『臭う』『味が苦い』と指摘されて自覚するケースが最も多いようです。その後深く悩まれ、パートナーとの性行為ができない、積極的になれない、温泉やサウナなど人前で裸になる場所を避けるようになった、などのご相談も多く寄せられます。

だけど、決してひとりで悩まないでください。チチガは医療的な治療によって治せる症状なので、一度クリニックへご相談ください。一緒に治療方法を考えましょう」

ワキガの一種である「チチガ」。少しでも思い当たることがあれば、医療機関に相談しましょう。きっと、悩みが解決できるはずですよ。

(伊東ししゃも+ノオト)

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