東京都現代美術館のワークショップ「映画作り」を体験してきた!

東京都現代美術館のワークショップ「映画作り」を体験してきた!

想像以上に本格的…!
東京・清澄白河の東京都現代美術館で昨年 12月に行われた映画作りのワークショップが本格的すぎて、世間を驚かせました。

2014年12月〜2015年1月4日までに開かれた映画監督ミシェル・ゴンドリーの展覧会「ミシェル・ゴンドリーの世界一周」。その一環として、ゴンドリーの「アイデア次第で誰でも映画作りに挑戦できる」というモットーにちなみ、一から映画制作体験ができる無料のワークショップ「ホームムービー・ファクトリー」が行われました。

15人ほどのグループで脚本からキャスティング、演出、撮影まで全て3時間で行う(試写会上映時間は除く)というもので、連日多くの人が参加券を求めて殺到していたのだとか。

映画作りに携われるなんて、またとない機会ですよね。実は、ALICEY編集部も体験しに行ってきたので、その様子をレポートします。

まずは、自己紹介から。友人同士で参加した人の他にも、お子さま連れのご家族、会社の先輩・後輩・同期で来ている団体さんらが今回のメンバー。
自己紹介が済むと、進行・まとめ役のカメラマンと、タイムキーパー、書記を決めます。その後、カメラマンを中心に、どんなテーマの映画を作りたいのか案出しをして、多数決を取ります。

その結果、今回のテーマは「アクションサスペンス」に。激しいやり取りや殺人シーンなどを盛り込んだスペクタクル映画を作るということで固まりました(ラブコメや学園モノを想定していた筆者にとっては、かなり過激なテーマに決まったな……という印象)。

次は脚本(シナリオ)作り。まずはタイトルから決めていきます。

候補は「3hour」「ハマチをくわえた女」「●●の逆襲」「女だらけの●●」「香港国際警察」など。ストーリーが連想しやすいものから、一体どんな結末になるのか全く読めないものまで、さまざまなタイトルが上がりました。

その中で、希望の多かったタイトル2案を組み合わせて「女だらけの3hour」に決定!

内容は、記憶喪失になった皇族の男の子が、本当のお母さんを探す旅に出るというもの。お金目当ての女たちが次々と現れ、自分が本当の母親だと主張し殺し合うという、少々残酷な設定です。

ストーリーが固まったら、早速キャストを決めます。

筆者は、殺し殺される女役Aというおぞましい配役に(笑)。
ストーリーを詰めていくと同時に、キャストや小道具(殺すための凶器)、衣装なども決めていきます。あらかじめファイリングされているアイテム集を参考に、演技中に必要なアイテムを真剣に探す一同。

また、オープニングのタイトル、字幕、エンディングロールなどの美術は手作りで準備。色紙やポスカ、リボンテープ、モールなど、豊富な文具が用意されています。
脚本やキャスト、衣装などが決まったら、舞台展示ブースへ移動。スタイリストになりきって、豊富なファッションアイテムから自分の役に合ったものを組み合わせていきます。

洋服はもちろんのこと、帽子やカバン、傘、カツラまで……! バリエーション豊富なので、どんな役にも対応できそうです。

筆者の登場シーンの設定は、秋のキャンプ場でBBQをしている時に、女3人で結託してお金の配分について話し合うも、結局殺し合う……といった具合。

殺し方を必死に考えあぐねた結果、「ストールで絞殺」に決定。手ごろなストールを手に、いざスタンバイ。
まずはオープニング撮りから。

メンバーお手製のタイトルをカメラマンが撮影。アナログな手法ながらも、本格的な舞台セットのおかげで、文化祭レベルをゆうに超えています!
なんと、本物の車まで!

ここは男の子が車で拉致されるシーン。
カフェテラスも!
スラム街のような路地裏も!(殺すのに最適な場所……!)
もちろん新幹線だって!

ちなみに車窓の風景は何パターンか用意されているので、昼夜問わずシーンに対応可能です。
そしてこちらが筆者の登場シーン。

女3人でお金の取り分を決めています。

女A「私が男の子をさらってきたんだから、ちょっと多めにお金もらうけど、いいよね?」
女B「……あっ、そうだよね~、まぁそうなるよね……」
筆者「う、うん。そうだね……」

雲行きが怪しくなってきて……。

女A「なんか寒くない?」
筆者「確かに。あ、私今日厚着してきたから、このストール使って」

と、背後に忍び寄り、ストールをかけるふりをして、絞殺!

女B「……これで取り分が多くなったわね」
筆者「そうね、これで取り分は半々になるわね」
筆者「それにしても寒いわね……ちょっとたき火で温まろうっと」
女B「……(お金は全て私のものだ!)」

背中を向ける筆者に、にじり寄る女B。
ドンっ!

筆者の背中を押す女B。

筆者「きゃあああああ~! あ、熱い……(死亡)」

死因、焼死。

なぜでしょう……キャストやスタッフの皆さんが筆者の死にざまを見て、声を殺しながら笑っているのがわかりますね……。

……こんな感じでストーリーは進み、何やかんやで時間内に無事クランクアップ! 編集ナシの一発撮りなので、いい緊張感の中、演技ができたような気がします。
撮影終了後は、DVDのパッケージ制作。

試写会の上映時間までに、そそくさと作ります。ちなみに、右のオスカル風タッチのイラストは筆者が書かせていただきました。
そしていよいよ試写会!

こちらが筆者の絞殺シーン。筆者の迫真の演技(?)もさることながら、男の子が飽きてきちゃっている感じもまた、おもしろポイントです。

あんなに時間をかけたものの、上映時間はわずか5分。映画作りって本当に大変なんだと実感しました。

試写会終了後は、代表者1名がDVDを持ち帰ります。後ほどメンバー限定でYouTubeにアップしてくれるとのことなので、うれしいような、恥ずかしいような……。

以上、「映画作り体験レポート」でした。

今後も東京都現代美術館の展示はもちろん、ワークショップにも注目したいですね!

(藤田佳奈美+ノオト)

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