過剰摂取には要注意! ピリっとした辛さがおいしい山椒の栄養とは

過剰摂取には要注意! ピリっとした辛さがおいしい山椒の栄養とは

ビタミンやミネラルが豊富!
鰻や丼ぶり、蕎麦などにさっと振りかけると、ぐっと味が引き立つ「山椒(さんしょう)」。舌が少ししびれるあの感覚、そして鼻に抜ける独特の香りが食欲をそそりますよね。今回はそんな山椒について、管理栄養士・フードコーディネーターの若子みな美さんにお話を伺いました。

■山椒ってなに?

山椒はミカン科サンショウ属の落葉低木です。あますところなく食べられ、実・葉・種すべて調理に使うことができます。日本では和歌山県、高知県、京都府などが主な産地です。

──山椒にはどんな栄養素が入っているのですか?

「山椒のピリっとした辛さは、サンショオールとサンショアミドいう物質によるもの。小粒でもアクセントが効いていますよね。発汗作用の他、胃腸の働きを整えたり、冷え性を改善したりする効果が期待できると言われています。

また、あの独特の香りはゲランオール、シトラールなどの成分。ミカン科ということもあり、柑橘系の匂いはリラックス効果もあるそうですよ」

■小粒ながら、栄養はぎっしり!

──山椒に含まれるビタミンやミネラルとその効果・効能を教えてください。

【カリウム】
体内の水分バランスを整え、血圧を調整するなどの働きが期待できる。外食やコンビニでの食事が多いなど、食事に偏りがあると不足することがあるので意識したい栄養素のひとつ。

【セレン】
抗酸化作用がある。さまざまな食べ物に含まれていて、1日の推奨量も少ないため、食事で不足することはほとんどない。

【ナイアシン】
ビタミンB群の仲間。炭水化物、タンパク質、脂質などを代謝してエネルギーを作りだす働きを促進する。皮膚や粘膜を健康に保つ。

【リン】
体内での骨や歯を構成する成分として存在している。肉や魚などの生鮮食品をはじめ、加工食品などのさまざまな食品に含まれていて、不足の心配はほとんどなく、過剰摂取のリスクの方がある。

──山椒を食べる上での注意点を教えてください。

「香辛料として振りかける程度では、摂取する量はごく少量ですが、たくさんの栄養素が詰まっています。しかし、胃腸を刺激する作用が強いので、内臓に熱がこもるような持病がある場合は、刺激が強く症状を悪化させる可能性があるのでご注意ください。

また、山椒に限らず、唐辛子やわさびなどを多量に使用した料理を食べ過ぎると、下痢などを起こすことがあるので適量を心がけましょう」

──オススメの食べ方はありますか?
「ラーメンやうどんなどの麺料理、鍋物、汁物などによく合いますよね。和食のイメージが強いかもしれませんが、パスタなど洋風の味付けも山椒をひとふりすると、新しい味になりますよ。ぜひ試してみてください」

また、山椒独特の香りや刺激を加えることで、塩味などの舌で感じる味覚が少なくても、おいしさを感じやすくなるそう。結果として塩分の使用を控えることができ、減塩につなげることもできるかも。普段何気なくかけている山椒。単なる風味付けだけでなく栄養補給のための食品としても役立ててみては?

(関紋加/ノオト)

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