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生理が軽いのは不調のサイン? いつもと違う場合は気をつけて
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生理が軽いのは不調のサイン? いつもと違う場合は気をつけて

毎月やってくる生理。体調が悪くなったりイライラしたり、煩わしいと感じてしまいますよね。実際、生理がいつもより軽いと「ラッキー」なんて思ってしまうことも。しかし、生理が軽いって良いことなのでしょうか? 産婦人科医の八田真理子先生に話を伺いました。

<八田真理子さんのプロフィール>
産婦人科医。聖順会 ジュノ・ヴェスタ クリニック八田院長。昭和50年9月に実父が開院した「八田産婦人科」を継承し、1998年「ジュノ・ヴェスタクリニック八田」を開院。地域に密着したクリニックとして思春期から更年期まで幅広い世代の女性の診療・カウンセリングに従事する。女性のヘルスケアに関する相談会やセミナーへの登壇など通じて、性教育・不妊・更年期などの正しい知識の啓蒙にも積極的に取り組んでいる。著書は「産婦人科医が教えるオトナ女子に知っておいてほしい大切なからだの話」や「ハピちつ HAPPYちつLIFE」など。

■生理は体のバロメーター! 軽いのは不調のサイン

──生理がいつもより軽いのは、体にとって良いことなのでしょうか?

「生理が軽いのは悪いことではありません。しかし、1日で終わってしまう、おりものシートで足りてしまうくらい少量で終わる場合は良い状態ではありません。生理が約1カ月に1回のペースで来ないときや量が少なすぎる時は、特別な理由を除いて『無排卵月経』の可能性が高いでしょう」

──無排卵月経とはなんですか?

「そもそも月経は、排卵後に卵子が受精しなかった時に子宮内膜が剥がれ落ちることで起こるものです。しかし、排卵しなくても月経が起こることもあり、それを無排卵月経と呼びます」

──どんなことが原因で起こるのでしょうか?

「まず、ピルを飲んでいると『無排卵』の状態になります。服用を中止すれば、排卵周期に戻るので心配はいりません。一方、風邪をひいていて体調が悪い時や過度なダイエット、ストレスなど体の不調によって無排卵になってしまうことがあります。この場合は注意が必要です」

──体の不調が原因でも無排卵月経になるんですね。予防はできるのでしょうか?

「体の不調が生理に現れることもあるので、まずは体調を整えることです。きちんとバランスの良い食事をとるなどして生活習慣を整え、ストレスとうまく付き合うと良いでしょう」

──無排卵月経以外に、生理が軽くなる原因はありますか?

「経血として排出される内膜が薄くなってしまうケースも考えられますね。人工妊娠中絶や流産手術など、外科的な処置を繰り返すことで起こることもあります。また、妊娠している可能性もあります。

それから、腟を締めることで経血をうまくコントロールできている人。トイレで経血を排出して、生理用品にはあまりつかないようにすることも。もちろん、生理中にリラックスして過ごし、うまく生理と付き合えると『いつもより軽いかも』と感じることもあるでしょうね」

■生理が軽かったら要注意? 受診のタイミングは

──生理がいつもより軽いと感じた時は、すぐに病院へ行った方が良いのでしょうか? 

「体調不良やストレスで生理不順になったり、量が変化することはよくあります。定期的に検診を受けているのであれば、すぐに受診をしなくても大丈夫でしょう。しかし、同じ状態が3カ月以上続く場合は医療機関を受診しましょう。また、妊娠を考えている人は、無排卵では妊娠ができないので早めに産婦人科医に相談してくださいね。

無排卵月経か否かを自分で確かめるには、毎朝基礎体温を計って排卵があるか確認する必要があります。目が覚めたらすぐに起き上がらず、ベッドの中でそのまま計ってみましょう。今は10〜15秒で計れる体温計がほとんどなので意外と簡単です。アプリも種類が増えているので、気に入ったものを入手して参考にすると良いでしょう」

──婦人科の病院はなかなか行きづらいので少し安心しました。反対に、診察を受けたほうがいい症状はあるのでしょうか?

「生理以外に出血がある場合は、必ず受診してください。子宮頸がんやその前癌状態の異形成、性感染症の可能性もあります。まずはこれらの病気がないかを確認しないといけません。一方で、妊娠初期の切迫流産や子宮頸管ポリープが見つかるケースもあります。

ちなみに、性器や生理に現れる病気は、性交がなくてもかかってしまうこともあります。女性のからだの構造上、誰でも病気にかかるリスクはあるので、気になる症状があったら必ず病院で診察を受けてください」

──あまり行く機会がないので、婦人科の受診は少し不安があります。

「どうしても、怖かったり恥ずかしさもあるかもしれません。でも、私たち産婦人科医は、患者さんに苦痛を与えないよういつも気をつけて診療をしています。どうかリラックスして診察を受けてください。不安なことや心配なことがあったら、はっきりと医療スタッフに伝えましょう。また、子宮頸がんの検診は2年に1回は必ず受けてほしいですね。是非、かかりつけの産婦人科やレディースクリニックを持ってください」


女性に毎月訪れる生理は、私たちの健康状態がチェックできるバロメーター。元気に過ごすためにも「今月は遅いな」「量が少ないかも」と思ったら、まず生活習慣を見直し、基礎体温を記録してみませんか。

(河島まりあ+アリシー編集部)