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キャリアコンサルがお悩み解決! 管理職手前のワークライフバランスに悩む銀行員(29歳)
人生迷子の30歳カウンセリング

キャリアコンサルがお悩み解決! 管理職手前のワークライフバランスに悩む銀行員(29歳)

30歳を目前に、女性はこれからの人生について色々と悩むもの。キャリアコンサルタントでもある筆者・加藤晶子が、仕事もプライベートも一緒に考えます! 今回のご相談者は、新卒から銀行で働いてきた方。ずっと働き続けたいと思いつつも、出産もしたいと考えていて、今の働き方のままでは難しそうとお悩み中です。

■今回のご相談者はこの方!

三浦さん(29歳)
銀行の個人向け営業担当。2011年に大手銀行に入行。資産運用の仕事に始まり、2回の異動を経て、現在は個人向けの融資を扱っている。結婚を機に働き方を変え、残業時間を減らしているが、1時間半の通勤時間が悩み。今後出産も考えているが、今のような働き方を続けられるか不安でキャリアプランが立てられない。

■新卒から7年、管理職も視野に入ってきて今後のキャリアに悩む

筆者:今後のキャリアについてお悩みがあるということで、まずはそこから聞きたいです。

三浦さん:ワーキングマザーが職場に結構多くなってきて、みなさん時間短縮を使って働いていますが、結局、仕事で求められるクオリティって今までと同じだし、変わらない。彼女たちが疲弊している姿を見て、違和感を感じるようになってきています。自分に子どもが産まれて、この環境で働けるかって考えたときに、すごく悩みがでてきて……。

筆者:そうですね。女性は多くの方がぶつかる壁ですよね。

子どもを産むかどうかは別として、今後、銀行内でやってみたいお仕事ってありますか?

三浦さん:それが、ないんです(笑)!

筆者:(笑)。どちらかというと、その方が悩ましい部分かもしれませんね。先輩を見ていても、やりたいと思えることはないでしょうか。

三浦さん:職種的な問題もあると思うんですけど、次のステップって管理職なんですね。上司からも、次は候補だということも言われるし、もう管理職しか道はないように面談で言われるのですが、私はやりたいとは思わないんです。

これは私の勝手なイメージなんですけど、管理職になる方でママってあまりいないです。独身の方かお子さんがいらっしゃらない方か、やっぱり「男並みに働ける」っていうのが管理職の前提だなって私は感じていて。ワーキングマザーとして子育てしながら管理職をやっている方も実はいないことはないので、できないことはないんでしょうけど、仕事を楽しみながら家庭も大事にできるのかがとても不安です。

筆者:今だけ見てしまうと、管理職に興味が持てないかもしれませんが、少し視点を先に向けて、人生100年ととらえてみると良いと思います。

なぜかというと、人生100年時代になると、仕事人生も長くなるので、「自分のキャリアの幅を広げる」という視点がとても大事だからです。ずっと1つの専門領域で仕事をしていくことは難しいので、できることを増やして、掛け合わせで間口を広げると良いです。そう考えた時に、女性かつ金融機関での管理職という経験は非常に貴重ですし、三浦さんのキャリアの幅をグンと広げられるものになります。転職・独立・定年退職後のキャリア、どれをとってみても、その経験が活きます。

三浦さん:そんなふうに考えたことはなかったです! ちょっと前向きになりました!

■人生100年時代、どう生きる?

筆者:銀行でのお仕事以外に、今後やっていきたいことはありますか?

三浦さん:漠然となんですけど、今、学んでいるコーチングを活かしてなにかやりたいなっていうのはあります。今は、銀行の看板があって仕事しているので、それがなくても仕事ができるようになれたらいいな、と思っています。

筆者:漠然とでもやりたいことがあるのはとっても素敵ですね。定年まで働き続けると決めた人でも、やりたいことを見つけることは、とても必要だと強く感じています。それこそ、いつ会社がなくなるかわからない時代ですし、60歳まで働いたとしても、そのあと30、40年なにもしないで生きていくことはありえない。だからこそ、今のうちから興味のある事ややりたいことを見つけておくのは賛成です。

三浦さん:もし会社にいるっていう選択をするなら、コーチングを使った会社内での仕事ができればうれしいです。ただ、例えば人事に異動して、コーチングを使った育成のようなことができるようになったとしても、きっと5年くらいです。また異動があって、次は管理職。ここでやっても結局100年時代を考えた時に、たかが5年くらいになるのかなって思ってしまいます。

筆者:たとえ5年間だったとしても、その後のキャリアを広げる実績になりますよ。やっぱり、組織でしかできない仕事の規模感とか、チームで仕事をしたり、同僚や上司がいて仕事をしたりする経験は、会社ならではですよね。さっきお話にあった、人事に異動ができたとして、何百、何千っていう対象を相手に育成を経験できるっていうのも会社の良さです。得難い経験だと思うし、できる機会があるなら、会社にいるうちに、やっておいたほうがいいと思います。

■出産のタイミングとワークライフバランス

三浦さん:出産のタイミングはどうしたらいいでしょうか。

筆者:子どもはもちろん授かりものなのですが、自分の中でタイミングはこのくらいが理想的という時期をイメージしておくことは大切だと思います。適当になんとなくだと流されてしまいますし、目の前のことしか見えなくなり、どんどん年齢を重ねてしまうからです。頭で思い描くよりも、人生プランを紙に書いてみて、可視化すると全然違いますよ。

先日、40歳近い方に将来プランを書いていただいたんですね。その方は、35歳で子どもを産んでいて、子どもが20歳になるときに自分は55歳。定年が60歳だと、子育てが落ち着いてから仕事にアクセルを踏もうと思っても、あと5年しかない。かなり驚かれていました。そういうことも、書いてみないと今まで気づかなかったとおっしゃっていて。客観視するのって、とても大事です。

三浦さん:子どもを産むタイミングとか、具体的に考えていくのに、私いくつでどうなるとかって考えたことなかったです。大事なんですね。

銀行って、基本50代で出向・退職。55で定年だから、そう考えるともし銀行にいたとしてもあと25年か……。

筆者:その期間はほぼ子育てと被るので、常に子育てと仕事のバランスを考え続ける期間になります。

三浦さん:そう考えると、そろそろ産みたい気持ちにもなってきました!

今回、管理職っていうものに対するイメージが変わりました。将来のキャリアとして間口を広げる意味で管理職っていう選択肢もありだよっていうのは自分の考えになかったです。私が勝手に選択肢を狭めていたことに気づきました。視野が広がったっていうのがすごく嬉しいです。今後のキャリアとか、将来やりたいことに対して、その経験が活きると考えると、決して自分を苦しめるものではなくなりました。


三浦さんは、仕事で評価もされていて、女性がよくぶつかる壁にぶつかっていましたね。毎日が仕事中心の生活ですと、どうしても視野が狭くなりがちですが、決して「〇〇しなければならない」ということはないです。やりたいことや将来のイメージを具体的に紙に書いてみると、今、やりたいことややるべきことも見えてきます。

(加藤晶子+アリシー編集部)