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熱中できる趣味はある? 母が急にアイドルにハマりだした話
【第2・4水曜】キシダチカのアコガレーヌライフ

熱中できる趣味はある? 母が急にアイドルにハマりだした話

みなさんには熱中できる趣味がありますか?

私もふんわりとなら趣味と言えるものがありますが、優先順位はそこまで高くなく、「このために生きている!」と胸を張って言えるほど熱中はしていないんですよね。

そんな私の母には寝食家事を忘れて熱中できる趣味があるんです。それは「アイドル」!

今回はなぜ母がアイドルヲタクになったのかという話をしたいと思います。

■母がアイドル沼に落ちるまで

母は40歳ぐらいまで全くアイドルに興味がなく、少しテンションが高すぎるくらいのどこにでもいるお母さんでした。そのころの母の趣味といえば「天然酵母パンを焼く」、「ガーデニング」、「読書」。服もリネンを使ったナチュラルなものが多く、家にいる時はオシャレ~な音楽を流しながら、猫を愛で、本を読んで過ごす。アイドルのアの字もない生活でした。今思い返すとアンタ誰?

そんな母がアイドルに目覚めたきっかけは、「バラエティ番組で若くてかわいい男子が仲良さそうにしていたから」。妹が録画していた某人気アイドルグループのバラエティ番組で、わちゃわちゃと楽しそうに騒ぐメンバーの姿を見て、母は雷に打たれたかのごとく突然アイドル沼に落ちたのです。

■アイドルの影響力がすごすぎる

おそらく自分でも想定しなかった事態に動揺しながらも、知り合いの古参ファンからライブDVDやCDを借りまくり、出演する番組は全て録画、過去の雑誌の切り抜きまでも集め始めました。

当時学生だった私は毎朝5時半に起きていたのですが、リビングへ行くと某グループのPV集を流しながら楽しそうに踊る母の姿が。今でもこのPV集の曲は歌えるほどです。きっと走馬灯にも映りこむでしょう。

ナチュラル志向だったころは落ち着いたインテリアだったのに、今は何もかも推しメンのメンバーカラーに支配された我が家。好みから生活までもガラリと変えてしまうアイドルってすごい。

それから数年後の現在、母は、最初にハマった某人気アイドルグループとは別のもう少し物理的距離の近いグループを追っています。ライブやイベントの開催数が多く、握手会など直接アイドルに接触する機会があるため美容への力の入りようがすごい。私より流行りのメイクや評判のプチプラコスメに詳しいので、よくお下がりを貰います。

イベントは、どんどん先のスケジュールが発表されるので常に楽しみがある状態で、しょっちゅう友だちと電話やLINEで盛り上がっている母。そうそう、友だちといえば以前の母の交友関係はほとんど「ママ友」だったのですが、アイドルを好きになってからはSNSで交友の輪を広げ、いつのまにか私と同世代の友人がめちゃくちゃいます。幅広い世代に支持されるアイドルすごすぎ。

とにかくアイドルヲタとしてエネルギーに溢れる母は、日中働いて夜行バスに乗ってライブへ行き、ペンライトを振りまくり、夜行バスで帰ってきてそのまま仕事という50代とは到底思えないオタ活をしています。

「アイドルにハマる前の自分がどうやって生きていたか思い出せない、あれはマボロシだったのかもしれない」とよく口にするのですが、娘から見ても以前の母が思い出せないほど今の母はとにかく毎日が楽しそう……!

私も妹も母の影響でさまざまなジャンルのアイドルを見るようになったのですが、締め切りが大変な時にアイドルの番組をBGMにしたり、落ち込んだ時にライブ映像を見たり、今や我が家にとってアイドルの存在がエネルギーの源になりつつあります。

日々めぐるましく楽しそうに生きる母を見て夢中になれるものがあるとこんなにも毎日が薔薇色に輝きだすんだなーと私もここまで好きになれるものが欲しいなと思いました。

しかし、朝から大荷物を持った派手なおばさんが大体夜行バス帰りの母という事態には今だ慣れない。


(キシダチカ+ノオト)