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なんとなくだるいは気のせいじゃない! 気圧に左右される気象病とは

なんとなくだるいは気のせいじゃない! 気圧に左右される気象病とは

どんよりとした天気の日や台風、ゲリラ豪雨が来た時など、荒天時はなんだか体調が悪いと感じることはありませんか? 実はそれ、気のせいではなく、気圧の変化が関係しているそう。天気と体調悪化のメカニズムや予防法について、健康気象アドバイザー・医学博士の舟久保恵美さんに聞きました。

■気圧の変化が自律神経に影響する

──雨の日は気分が悪くなることもあります。天気の悪化とともに、体調の変化があるのはなぜでしょうか?

「気象の変化による体調不良は『気象病』と呼ばれ、気圧の変化が神経に影響を及ぼすために起こる症状です。耳の奥には身体の傾きなどを感知する『内耳(ないじ)』という場所があります。

内耳は気圧の変化もキャッチし、自律神経、特に人間が活動する時に活発になる交感神経に興奮を引き起こすため、血圧や心拍数が上がります。

気圧が下がると交感神経が興奮するのは健康な人でも起こる現象ですが、この時に自律神経のバランスが取れないと、さまざまな体調不良が現れてしまうのです」

──どのような症状が現れるのでしょうか?

「人それぞれです。頭痛、めまい、肩こり、腰痛、だるさ、喘息、気分が沈むなど多岐に渡ります」

■乗り物酔いに似ている気象病。気圧の急激な変化に注意!

──どんな人が気象病になりやすいですか?

「乗り物酔いをする人は発症しやすいようです。乗り物酔いは気象病と同じく内耳が関係していて、目から入る情報と、内耳に伝わる情報のギャップ、つまり移り変わる景色や連続的な揺れなどで脳が混乱し、自律神経のバランスが乱れてしまうことが原因のため、気象病のメカニズムとよく似ていると考えられています。エレベーターなどで耳がツンとなりやすい人も、気圧の影響を受けやすいようです。

また、寒暖差によって症状が悪化することもあります。例えば、長い時間エアコンの効いた部屋にいた人が急に暑い室外に出た時などは、自律神経の調節がうまくいかず、気温の変化に影響されやすいです」

──発症しやすい天候や時期はありますか?

「個人差はあるのですが、気温や気圧の変化が激しい時は発症しやすいです。低気圧の接近時や、季節の変わり目、台風シーズンなどは多いですね」

■症状を見定めて、自分に合った対策を!

一人ひとり症状が異なる気象病。なってしまった時の対処法は、各々自分に合った方法で鎮静するしかないそう。例えば、痛み止めの薬を飲んだり、ズキンズキンと痛む片頭痛の時は冷やしたり、ギューッと締め付けるように痛む緊張型頭痛の時は、逆に温めるようにしたり。

しかし、事前にしっかり対策をしていれば、不快な症状や対処法に悩まされずに済みます。気象病を抑えるために、日ごろからできる予防法を伺いました。

■発症するタイミングを把握しよう

「頭痛に悩む人の中には、頭痛があった日や痛みの程度などを記録する『頭痛ダイアリー』をつけている人がいます。まずは、症状が出た日付、時間帯、痛みの程度などを把握しましょう。気圧変化を知らせてくれるアプリも活用できますよ」

タイミングがわかったら、日ごろから天気予報をチェックして、天気が悪化しそうな日には大きな予定を入れないようにして備えます。どうしても外せない仕事がある時などは、あらかじめ痛み止めや酔い止めなどの薬を飲んでおくと、症状を抑えられる人もいます。

頭痛などの痛みの場合は、時間が経つほど痛みを伝える物質が血液中に増えてしまい、抑えるのが難しくなってしまいます。我慢せず、早めに薬を飲むことが大切です。

■トラベルグッズも使える!

「乗り物移動時の不快感を軽減するトラベル用品も活用できます。手首の内側、指3本分ほどのところにある内関(ないかん)というツボを刺激したり、乗り物酔いに効くバンドや、気圧変化の影響を減らしてくれる飛行機用の耳栓を使用したりするのがオススメです」

■生活リズムを崩さない

「規則正しく生活しないと、自律神経のバランスも乱れてしまいます。週末に寝すぎたために頭痛が起きる人もいるので、できるだけ毎日同じ時間に起床することを心がけて」

寝坊したい時はいつもよりプラス1時間に留め、寝足りない場合は昼寝で補うと良いそうです。

■首まわりをほぐす

「首まわりの筋肉をほぐして血流を良くすると、内耳の血流も良くなり、症状改善につながります。耳の後ろから首にかけてマッサージすると良いですよ」

目の疲れは首の筋肉をこわばらせてしまうため、寝る前や長時間のパソコン・スマホの使用も控えるようにしてください。


最近は気象病のことが徐々に認知されて、「これまで気にしてなかったけど、実は気象病かも?」と思う人も増えているそうです。「自分の体調不良は天気が影響しているかも!」と思い当たる人は、自分の症状の特徴を把握して、快適に過ごすための対策をしてみてください。

(五十嵐綾子+ノオト)