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結婚に希望が持てない離婚経験者が思う、男女の最善のカタチ。
20代の離婚白書

結婚に希望が持てない離婚経験者が思う、男女の最善のカタチ。

最近SNSで流れてくるのは、結婚しない選択をした人のインタビュー記事や、事実婚についてのメリット・デメリットの記事。

私が離婚経験者ということもあってか、そういう類の記事がよく目に入ります。

でも、「結婚して子どもを生むのが当たり前」という固定観念を打ち破り、1人たくましく生きていくという先進的な考えは、とてもキャッチーだからメディアが大々的に取り上げているだけで、実際に選択している人はそう多くはいないと思う。

「結婚しない人生」の情報が発信されるたびに、価値観を揺さぶられ不安になる人や安心する人がいると思う。

だけどこれはメディアが作り出したひとつの新しい考え方の話であって、世の中の風潮的に「結婚しない人生」の波がきているわけではない。

ほとんどみんな、なんとなくいつか結婚するだろうと思っているし、そのために日夜めかしこみ、自分を磨き、出会いの場へ繰り出している。

あるいは、その強い結婚願望をひた隠しにして、ひっそりと同じ日常を繰り返す。

結婚の目的を忘れ、年齢という世間の物差しにとらわれて。

−−この連載は、私が20代で経験した結婚・離婚を糧にするための備忘録です。まだ結婚の予定はないけど、いつか結婚したいと思っている同世代の女性にも読んでもらえたら、と思い筆をとっています。

連載10回目となる今回は、「結婚しない人生」について話したいと思います。

■結婚したくない理由

私は昔から結婚願望が希薄でした。そして流れに任せて結婚してみたものの、離婚。やっぱり結婚に希望が持てない。結婚したくない理由は大まかに4つあります。

家族の仲がちょっと特殊だったからかもしれませんが、結婚して一緒に暮らしたら、相手の嫌なところばかりに目がいって、どんどん愛が削がれていくものだと思っています。女性は母性本能があるから、男性のダメなところも愛せたりするのですが、男性はダメなものはダメ。

特に男性は女性に対して減点方式だなと感じることが多かった。そして加点されていくことは二度とない。これが結婚したくない理由のひとつです。

ふたつめ。

私は生活にこだわりがないので、マイルールをしっかり持っている人と一緒になる場合、大抵私が合わせることになります。

そこに多少のストレスはありますが、こだわりがないのだからこそ合わせられるはずだし、「合わせてあげている」とどこか思って合わせているのですが、相手にとってはそれは当たり前のことだから、合わせたところで私の株はちっとも上がらない。それどころかルールに触れたり不手際があったりすると、株は大暴落。合わせ損です。

それに相手のルールに対するこだわりを真摯に受け止めていたら、私らしさでもある私の奔放さはやがて死んでしまう。


みっつめ。

「会いたい」「好き」「かわいい」と言ってもらえなくなる。

これがとても大きい。
一緒にいるのが当たり前になると、待ち合わせする時の高揚感や会いたい気持ちがなくなるし、褒めてもらえることも減る。

私は態度だけでなく、言葉でもきちんと愛情確認をしたいですし、いつだって好きな人に認めてもらいたい。一緒にいることにあぐらをかかれたくないんです。

好きな人に好きと言われるだけで百人力なのに、どうして催促しないと言ってくれなくなってしまうのでしょう。そんなことより大切なシグナルを発してくれているのなら、私はかなり見落としていそうです。

そして結婚したくない最大の理由が、

「男性は結婚して安心を手に入れると、次なる刺激を求めに行ってしまう」から。

既婚者全員とは言いませんし、私の意見が全女性の意見では全くないのですが、結婚した男性ってよっぽどのことがない限り離婚しないと思っているのか、火遊びに走る人多くないですか?

結婚で安心を手に入れても、ちっとも安心じゃない。

なんのために結婚するんだろうと思ってしまいます。
そういう不安を抱えながら誰かを信じ抜くことって、たやすいことではありません。

■ラクして結婚したい

私は結婚したくない、というわけではなく、信じられないのです。

結婚は幸せを手に入れるもの? 老後のため? 子どもがほしいから?

結婚すると深い関係まで掘り下げられるけど、2人だけの閉じた世界になりそうで。結婚ってなんだろう。

私は結婚している時、2人でいると寂しかったから、離婚して1人になって1人が当たり前になってからは気がラクになりました。

ラクといえば、インターネットが普及し、いろんなものがめざましく発展し、最近ではIoT家電なんかも登場して、世の中はとても便利になりましたよね。

ほかにも「簡単」「時短」「すぐにできる」というワードをメディアでよく見かけるけど、やっぱり現代人にはそういう「ラクしたい」願望が根底にあるんだと思います。

世の中が便利になればなるほど「大変な結婚」に対して「ラクしたい」私たちがフラストレーションを感じるのは至極真っ当な考えの変遷なのかもしれません。

だけど育った環境も思想も性別も違う相手と結婚するってことは、ラクなんかできるわけないんです。苦労してでも一緒にいる意味って?

そうまでして一緒にいる意味は、「苦労を共にして、お互いが新たな考え方の発見に至ったり、成長に繋がったりすること」だと私は思います。

結婚してまで面倒な思いして、気楽だった自分だけのテリトリーに相手が侵食してくる感覚は、多分ストレスです。

だけどそのストレスは刺激のことでもありますし、つまりは自分にはないものとの遭遇のことですし、それは新しい発見でもあって、見聞を広げることでもあると思います。

結婚してもしなくても、誰かと一緒にいるっていうことは良くも悪くもストレスと共存し、それをプラスに捉えられるかどうかが要なのではないでしょうか。

男女の最善の形が結婚かどうかは問題ない。
それを目的にしてはいけない。

誰かと一緒になるということは、安心とストレス、どちらもあることを忘れずにいたい。

(藤田佳奈美)