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皮膚科医直伝! 虫さされ跡を残さないために覚えておきたいこと

皮膚科医直伝! 虫さされ跡を残さないために覚えておきたいこと

一年経ってもまだ残る、虫さされ跡。今年こそ虫さされをなくし、きれいな肌でひと夏を過ごしたいですよね。虫よけ対策や、さされてしまった時に跡を残さないためのケア方法などについて、銀座スキンクリニック院長で皮膚科医の坪内利江子先生に伺いました。

■蚊は足の臭いに寄ってくる!?

──日常生活でもっとも遭遇率が高い虫は蚊だと思うのですが、蚊にさされやすい人、さされにくい人の違いはあるのでしょうか?

「『さされやすさ』は、実は医学的にはまだまだ不明点の多いテーマで、はっきりとわかっていません。長らく足の臭いが関連するのではと考えられてきましたが、最近の研究ではある一部の細菌が発する化学物質が蚊をおびきよせ、その細菌がついたソックスに蚊が群がるという結果が出ています」

──では、蚊の対策には「足」が重要なポイントなのですか?

「そうですね。よく足を洗ったり、ソックスを頻繁に取り替えたりと、足の細菌を抑える行為をすれば、蚊にさされる対策として有効と考えられます」

──蚊にさされてしまった場合、まずはどのような処置をするのが正しいでしょうか?

「まずはさされた箇所を掻かないようにして、すぐに薬を塗りましょう。掻いたり、こすったりしてしまいがちですが、掻くと炎症が広がり、跡が残りやすいです。かゆみを抑えるには、冷やすのが効果的ですよ」

■保湿は不要! 軟膏+ガーゼで掻かずに治そう

──薬はどのようなものを選べば良いでしょうか?

「炎症を抑える強めのステロイド軟膏が良いでしょう。ただし、顔はステロイドの副作用が出やすいので使用を避けてほしいです。清涼感のあるかゆみ止め成分が入っているとより良いですね。スーッとした冷却効果でかゆみが紛れます。

また、ブヨなどに刺された場合は蚊よりも跡が残りやすいので注意が必要です。虫さされ箇所が多い場合は、就寝中に無意識に掻いて悪化させてしまったり、えぐるほど掻きむしってしまったりして、最悪、跡が半永久的に残ってしまうこともあります。かゆみが辛い、跡を残したくない場合は、塗り薬だけでなく市販の抗アレルギー薬を内服するのも有効です。

なお、軟膏は塗布後に蓋をすることで浸透が良くなります。塗った後にガーゼなどで覆うと効果がアップする上、寝ている間に掻いてしまうことも防げるのでおすすめです」

──薬を塗る他、さされた箇所の保湿はするべきですか?

「基本的に保湿は必要ありません。余計な化粧品を塗ることで刺激が起き、かゆくなってしまうこともありますので、塗るのは薬だけにしましょう」

■腕やすねは跡が残りやすい

──虫さされ跡が残りやすい部位はありますか?

「身体の部位によって皮膚の代謝が異なるため、代謝スピードが速い顔は虫にさされても残りにくい一方、代謝が遅い腕やすねは虫さされ跡が残りやすいです。特に、すねの下方は腕よりも代謝が遅く、より跡が残りやすい箇所と言えるでしょう」

──確かに、顔よりも腕や足の方が虫さされ跡が残っているイメージです。

「虫にさされた際の炎症がひどく、長引いたり黒ずんでしまったりした場合も跡が残りやすくなります。つまり、すねなど代謝の悪い部位にひどい虫さされを放置しておくと、跡が残ってしまう可能性が高いのです」

虫にさされるとどうしてもかゆみが気になりますが、ぐっとこらえて適切な処置をすることが大切。もちろん自己治療で治りにくければ、すぐ皮膚科に行きましょう。一年で一番肌見せするこの季節、万全の対策で虫さされ跡のない、まっさらな肌をキープしていきましょう!

(五十嵐綾子+ノオト)