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アラサー女性の悩みを一掃! マンガ「妻は他人」作者のさわぐちけいすけインタビュー
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アラサー女性の悩みを一掃! マンガ「妻は他人」作者のさわぐちけいすけインタビュー

『妻は他人 だから夫婦は面白い』(KADOKAWA)のほか、人づきあいについて考察したマンガが人気のさわぐちけいすけさん。
そんなさわぐちさんに、変わりたいのに一歩踏み出せない“いもむし女子”の人間関係や夫婦のありかたについてお話を聞きました。

■普通の日常を、ちょっとおもしろく切り取る作風に

-マンガを描き始めたきっかけを教えてください。

「絵を描くこと自体は小さいころから好きでした。マンガはたまに読む程度だったんだけど、絵も文章も嫌いではなかったので、その両方を必要とするマンガも描けるんじゃないかな、と思って」

-マンガの構想やアイディアはどういったときに浮かぶのでしょうか。

「最初は、取材するお金も時間もないので身の回りのものを描こう、と思いました。日常をテーマに描いているので、アイディアというよりは普段のできごとをマンガらしい表現で、どこまでふざけて描けるのかがポイントですね」

-絵の練習をストイックにされているイメージがあったのですが……。

「デジタルで描くのに慣れるために100人女性の写真をネットで拾って、書き終わるまで1日5枚、などと決めてやっていた時期はありました。よっぽどのことでないとやらないですけど、とりあえず始めるっていうのが大事ですね」

■結婚してから妻への好感度がアップ

-普段はどのようなスケジュールでお仕事されているのでしょうか。

「食べるのも飲むのもトイレも我慢して描いていることもありますし、3日間ゲームしかしないという時もありますね。基本的に仕事は図書館やカフェなどでしています。家だと集中できないんですよね。外へ行くとなると、人目を気にしてちょっとカッコつけて仕事しなきゃいけないですから(笑)」

-前作を始め、マンガに奥様がよく登場されていますよね。さわぐちさんにとってどのような存在なのでしょうか。

「一緒にいておもしろいし、絶対に邪魔してこないので、一番居心地のいい“他人”ですね。妻との日常的なやりとりを描いていると、『この人、本当によくついてきてくれてるな』と思うことがあります。付き合っていたときよりも好感度は確実にアップしていますね。描くことで振り返りになるのか、すごくありがたい人だな、って気づきになりました」

■いもむし女子の悩みについてアドバイス

-Twitterを拝見していると、よく、さわぐちさんに悩み相談が来ている印象です。

「そうですね、たくさん来ます」

-ぜひ、いもむし女子の悩みにもアドバイスを! いもむし女子世代はそれぞれのライフスタイルの変化とともに、友達との距離感も変わってくる時期です。昔からの友人との付き合い方についてはどう思われますか。

「子どもが生まれたり、結婚したりすると、自然と話題も変わります。メリット・デメリットで言うものでもありませんが、話題がズレるのであれば友達であり続ける必要はないかな、と個人的に思います。
相手が距離を取り始めたとしたら、友達ならほっといてあげるべき。それでもどうしても仲良くしたいのであれば、こちらも相手にとって有益で魅力のある人にならなければならないと思います」

-何事も新しい一歩踏み出すのには勇気がいります。どうすれば勇気が持てるでしょうか。

「必要なのは勇気じゃなくて知識だと思っています。子どものころに新幹線に乗ってどこかに行くのって大冒険じゃないですか。それが怖いのは勇気がないからじゃなくて新幹線の乗り方を知らないから。
例えば、新しいファッションに挑戦したいなら、本やネットで情報は得られます。今のトレンドと服の歴史と両方で攻めていけば、自分のファッションを確立できるはずです。ただ、知識ばかりだと今度は怖くなってその場から動けだせなくなると思うので、ほどほど、が大事ですね」

-離婚率も高く、結婚に希望が持てないいもむし女子も多いと思います。既婚者として「結婚のここがいいよ」というアドバイスをいただけたら……。

「そもそも結婚と幸せって全然関係ないものなんですよね。離婚するって悪いことのように思われていますけど、仕事をやめるのと変わりがないんですよね。ちょっとしたズレで別れる時もある。離婚したことで大騒ぎになる時代じゃないので、ただの紙面上の契約っていうだけですね」

■Twitterはマンガに関するツイートをメインに運用

-最初にTwitterでマンガを上げようと思ったきっかけは?

「表に出すと自分のクオリティが上がっていくっていうのは知っていたので、それを試すために、というのはありますね。適した場所に上げればある程度の反応が見られますし。結果、みなさん1枚絵のイラストより、ストーリーもののマンガが読みたいんだな、というのが分かりました」

-実際にマンガをあげてみて反響はどうでしたか。

「反応がよかった作品は『妻は他人』ですね。でも、タイトルだけ見て中身を読まない人もいるんです。だから冷え切った夫婦だと思われたみたいで、叩かれたりもしました。どうにかして隙間に自分の想像を入れて自分の考えの通るようにしたいという人はいるんですよね」

-叩いてくる人に対してはどうされていますか?

「スルーはしてますけど、すごく傷ついています(笑)
対策で一番よかったのは、捨てアカが見られなくなったことですね。メールアドレスと電話番号を登録していないアカウントを見えない状態に設定したら、一切批判のコメントが見えなくなりましたね」

-フォロワーが増えたきっかけなどはあるでしょうか。

「リツイートが多いツイートのおかげですね。経験上1万リツイートだと1,000人、10万リツイートだと1万人、10分の1の割合でフォロワーが増えます。マンガは毎週あげるように心がけていますが、ネタを考えるのがとても大変ですね。共感と気づきがあって、誰も傷つけない、笑って済ませられるもの。そして、人にも伝えたい。そんなネタなんてなかなか見つからないんですよね。初期のころはよくやっていたな、と自分でも感心しました」

-Twitterの運用の際に気をつけていることはありますか。

「あまり日常のツイートはしないようにしていますね。フォローしてくれている人はマンガを見たいでしょうし」

■新刊『人は他人 異なる思考を楽しむ工夫』は全ての人が当事者

-新刊について教えてください。

「Twitterで相談されるのも話題になるのも人付き合いに関する話なので、それに特化した本です。いろんな人のいろんな話が盛りだくさんなので、どこかしらに自分が当事者のような捉え方ができると思います」

-最後に今後の活動について教えてください。

「今は夫婦について描いているのでそういうイメージが定着しつつあると思うんですけど、『さわぐちけいすけって何がしたいんだ?』と意識してもらうのを今年に目標にしています。描くものについても、働き方だとかグルメの本だとか今依頼していただいているのでちょっと幅を広げていきたいですね。その中でまたもしかしたら夫婦のエッセイみたいに共感が得られるものも出てくるかもしれない。そういった活動をしつつ、あとは、絵ももっと上手くなりたいな、と思っています」

生きていく上で、人づきあいは欠かせないものです。さわぐちさんの作品は、日常の中で生まれる悩みへの処方箋のようなものなのかもしれません。今後もさわぐちさんの活躍に目が離せませんね。


(ふくだりょうこ+編集/藤田佳奈美)

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