絶壁を歩いたり、木の上に登ったり!? 「ヤギ」の身体能力がヤバい!!

絶壁を歩いたり、木の上に登ったり!? 「ヤギ」の身体能力がヤバい!!

なんでそんなところにいるの?
「ヤギ」というと、みなさんどんなイメージをお持ちでしょうか? 動物園で見かけるヤギは、いつもモシャモシャ何かを食べていて、なんだか気楽そうですよね。しかし、実は彼ら、とんでもない能力を秘めているのです。

イタリアアルプスのとあるダムの壁面。よ~く見るとその壁には……。
ダムの絶壁も自由自在なヤギの親子、伊アルプス 'Spider-goat': Alpine Ibex defies gravity on near-vertical dam
(出典 : YouTube/AFPBB News
なんとヤギの親子が!! ほぼ垂直な壁を、恐る恐る進んでいきます。な、なんで落ちないの?
Rock-Climbing Goats
(出典 : YouTube/NatGeoWild
こちらの動画のヤギたちも崖や絶壁を軽々と駆け抜けていきます。そしてなんと、崖だけでなくこんなところにまで。
Goat climb trees in Morocco
(出典 : YouTube/Ian Julian
ロッククライミングだけでなく、木登りもお好きなようです。

ただ、ヤギがこんなにも色々なところに登るのには、ちゃんとした理由があります。

草本植物がなくなると、灌木を前肢で踏み倒して上方の樹葉を食べたり、木によじ登って上方の若枝や樹葉を食べることが出来ます。また、山羊は高い所を好み、優れた平衡感覚と敏捷さを備えているため、急斜面を縦横無尽に往来しながら、飼料資源を探索します。

どうやら過酷な環境の中で、少ない食料を求めていくうちに、自然と身についた能力のようです。うーん、たくましい……。

ところで、なんでそんなに色々なところに登れるの?

シカ、カモシカ、イノシシ(偶蹄目)では、人差し指と小指も小さく変化している。 これは 副蹄(ふくてい)と呼ばれる。 奴らは、わずかな岩の角でも、主蹄を開いてひっかけ、足場にすることができる。そして、ずり落ちそうになってしまったら、ストッパー(副蹄)を使う。偶蹄類はこのような足のおかげで、自由自在に岩や崖を駆け回ることが出来たのだ。

偶蹄目ウシ科であるヤギにもこの「副蹄」がちゃんと備わっています。見た目では、足先から少し上にちょこんとついていて、あまり意味がなさそうに見える小さな蹄ですが、実は超重要な機能を備えていたんですね!

厳しい自然を生き抜くために進化を重ね、ついにはダムの壁まで登れるようになったヤギ。でも、よくよく考えてみると、人間も高い場所へ登ったり、趣味でロッククライミングをしたりするもの。意外と高いところに登ること自体を楽しんでいるヤギもいるかもしれませんね。


(目良シンジ+ノオト)

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