腰痛や肩こりの原因かも! スニーカー派もなる外反母指って?

腰痛や肩こりの原因かも! スニーカー派もなる外反母指って?

あなたは外反母趾予備軍?
素足を出したくなる夏、足を綺麗に見せるためにハイヒールのサンダルを履く機会が増えますよね。でも、それによって “外反母趾”になってしまうのが不安、という人もいるのでは?

しかし、ハイヒール=外反母趾というのは間違い! 実は頻繁にハイヒールを履いていない人でも外反母趾にはなるのだそう。そう教えてくれたのは、外反母趾・浮き指研究家・カサハラフットケア整体院の院長で柔道整復師の笠原巖さん。以外と知らないことが多そうな外反母趾について、お話を伺いました。

■生活習慣は関係なし!? 外反母趾&浮き指は誰でもなるらしい

──そもそも外反母趾とは、どのような状態のことを言うのでしょうか?

「簡単に言うと、足の親指が外側(小指側)に曲がってしまうことです。15度以上曲がっていれば予備軍、30度以上曲がっていると後期の外反母趾です。自分では自覚がない人も多いんですよ。また最近では、足の親指を上に向かって強く押したときに90度以上反ってしまう“浮き指”を併発している人もいます」(笠原さん)
──外反母趾になりやすい生活習慣はあるのでしょうか?

「パンプスなどの窮屈な靴を履いていることも原因のひとつですが、そういった靴を履いていない子どもや男性でも外反母趾になります。その要因は足裏への刺激が不足していること。本来、子どものうちに足裏に受けた刺激によって踏ん張る力がつきますが、現代人はそれが不足しているため、外反母趾や浮き指になりがちです」

■足の形や痛みだけじゃない。全身への健康被害もあるらしい

──外反母趾だけど痛みがない場合は治療の必要はないのでしょうか?

「実は、外反母趾で痛みがある人は20人に1人くらいしかいません。短期間で急に悪化した場合の方で、この場合もちろん治療が必要になります。しかし、痛みがなくても治療するべきです。というのも、外反母趾や浮き指によって足裏が不安定だと、それを補うためにひざや腰・首などでバランスをとってしまうため負担がかかります。それにより、ゆがみが生まれ体に異常をきたすことがあるのです」

──外反母趾の影響で起こりうる健康被害について教えて下さい。

「具体的には、足のむくみやO脚、膝痛・腰痛や肩こり、下半身太りなどがあります。また、首は、こるだけでなく自律神経へも影響があるので、めまいや不眠、元気が出ないなどの原因になることも。また、血圧や内臓などに異常が出る人もいますよ」

■予備軍でも要対策! 治療って何をするの?

──外反母趾予備軍でも治療は必要なのでしょうか?

「親指の角度が外側へ20度以上になったら、専門家にかかることをおすすめします。しかし、ひどくなってから治療を始めると、治るのに時間がかかります。そのため、予備軍の段階で治療や対策を行っておくとよいでしょう」

──外反母趾になったら必ず手術が必要ですか?

「必ずしも手術が必要ということはありません。痛みや歩きづらいなどの症状がひどい場合に行うことが多いでしょう。また、それぞれの症状や状態にもよりますが、手術するだけではまた外反母趾を繰り返し、悪化させることもあります」

──外反母趾になった場合、自分でできる対策を教えて下さい。
「テーピングで足裏のバランスを整えて、指を踏ん張って歩けるようにすることが大切です。また、予備軍の人で気軽に対策をしたいなら、テーピングの70%くらいの効果が期待できる専用のテーピング靴下を履くとよいでしょう。また、足指の屈曲運動可動域を広げるために“グーパーリハビリ運動”をするのも効果的です」
グーパーリハビリ運動のやり方
「足と反対側の手を使います。伸ばした人差し指と親指で足の親指の付け根を挟み、残りの指で親指を握ります。この時、反対側の手で足の甲をおさえて動かないようにしましょう。そして、テコの原理を利用し親指を下へ曲げたり、親指を左右に回したりします」

さまざまな健康被害を引き起こす外反母趾や浮き指。建物も土台がしっかりしていないといけないように、人の体も土台になる足が大切なんですね。「もしかして……」と思う症状がある人は、一度自分の足のチェックをしてみては?

(河島まりあ+どてらい堂)

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