室内だと体をラップで包んだ状態に!? 女子が気を付けたい熱中症のこと

室内だと体をラップで包んだ状態に!? 女子が気を付けたい熱中症のこと

医師に聞いた!
暑い夏に気を付けたいのが熱中症。毎年注意しているという方もいる一方、アウトドア派じゃないから、わたしには関係ない! という人もいるかも。そんな人こそ要注意。

どうして熱中症が起こるのか、どうすれば防げるのか、今さら聞けない……そんな女性のために、今回は大阪府内科医会副会長である、泉岡利於先生に詳しい話を伺いました。

■体をラップで包んだ状態に!?

──そもそも熱中症というのはどういう状態なのでしょうか。

「熱中症とは、暑い環境下において起こる身体障害の総称を言います。主には、脱水と体温上昇と電解質異常に伴う症状です。めまいや意識障害、頭痛、けいれんなどを起こすこともあります。重症例では、脳障害や腎機能障害を起こして命にかかわる場合もあり得ます」

──室内でも熱中症になってしまうと言われていますよね。熱中症になってしまう原因やメカニズムを教えてください。

「ご存知の通り、通常人間は暑くなると汗が出ます。汗は過剰な体温上昇を軽減する働きがあるのです。しかし、この発汗がうまくいかないことで、熱中症になってしまうケースがあります。それには湿度が関係しています。

女性にはエアコンが苦手という人が多いですよね。例えば、防犯のために窓を閉めきり、エアコンもつけない状態で就寝すると、室内は高温多湿の状態になってしまいます。湿度の高い部屋では、洗濯物がなかなか乾かないように、体からも汗が出にくくなってしまい、例えるならば、体をラップで包んだような状態になってしまうのです」

■女性は熱中症に要注意

──女性が熱中症になりやすいと言われていますが、その理由を教えてください。

「女性は男性に比べると体格が小さい分、水分の許容量が少ないため、熱中症になりやすいと言えます。

また、最近若い女性で低体温の人が増えている傾向があります。低体温の方は汗の出る量が少なく、これも熱中症になりやすい体質と言えます。

もちろん極端な低体温である34度台などは、内科的な精査が必要と考えます。ただ35度台では内科的な問題ではなく、運動不足による基礎代謝の低下が低体温を招いている場合も少なくありません。しかし極端に発汗が少ない場合は、頻度は低いですが内科的な疾患も考えられますので、かかりつけ医に相談するようにしてください」

■健康に夏を過ごすために

──快適に健康に夏を過ごすためのアドバイスをお願いします。
「熱中症の予防については、単純ですが、まめに水分を取るように心がけることが重要です。熱中症の症状が出現してからでは改善するのに非常に時間がかかります。つまり喉が乾く前に、水分を定期的に補給することが何よりも重要です。

また、熱中症になりやすい環境に行く前日に、飲酒を控えることも大切です。二日酔いになるほど飲んでしまうと、肝臓でアルコールの代謝がうまく行われません。そして、アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドが血液中を循環し、血液の濃度が濃くなってしまう状態となります。脱水というのは『水分が足りない状態』を指すだけではなく、『水分が出過ぎて血液が濃くなってしまう状態』も指します。つまり、二日酔いというのは脱水と近い状態なんです。アルコール自体にも利尿作用があるので、二日酔いの状態は非常に熱中症になりやすいと言えるでしょう。

ちなみに、一般的な体調管理ももちろん大切です。朝食を抜くことで気分が悪くなることが多いとも言われていますし、睡眠不足も、自律神経のバランスが悪くなり、体調を崩す原因になります。熱中症になりやすい環境に行かないといけない時には、体の状態を整えておくことが大切ですよ」


帽子を被ったりエアコンをつけたり、よく知られているような熱中症対策ももちろん大切なのですが、日々の体調管理もしっかりしないといけないんですね。熱中症にならないように、身近なことから心がけて、楽しい夏を過ごしましょう!

(伊東ししゃも+ノオト)

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