目パチパチは逆効果!? 目薬の正しい使い方とは

目パチパチは逆効果!? 目薬の正しい使い方とは

コンタクトユーザー必見!
コンタクトレンズを使っていると、手放せないのが目薬。ドラッグストアなどで気軽に購入でき、簡単に取り入れられるものなので、なんとなく我流で使っている人も多いのでは。スマイル眼科クリニックの岡野敬先生に、目薬の正しい使い方や選び方について伺いました。

■開封後はなるべく早く使い切る! 

──そもそも、目薬にはどのような役割があるのでしょうか?

「コンタクトレンズ用の目薬には涙液の補充、充血の予防、乾燥による違和感の軽減という役割があります。目の表面には血管が走っていませんので、眼球に目薬を届けようとすると、目薬をさすor塗るという方法になります。

点眼液タイプの目薬は、必要最小限の量でいつでも薬を届けられることがメリットです。直接塗る軟膏タイプの目薬は処方箋が必要なため、いつも気軽に使えるものではありません」

──目薬はどのような点に気を付けて選べば良いでしょうか?

「目的を絞った点眼液を使用することが望ましいです。また、カバンの中にいつ開けたかわからない点眼液がある……なんてことがないように、なるべく1回使い切りタイプを選びましょう。もちろん、花粉症の時期など長期間使うことが予想される場合などは、その限りではありません」

──市販の目薬は基本的にどのくらいの期間で使い切るべきですか?

「目に優しいとうたう防腐剤が少ない目薬は、1カ月程度で品質が悪化してくる可能性があります。パッケージに書いてある使用期限は未開封の状態での話。開封後は、なるべく早く使い切るように心がけましょう。

市販の目薬の中には、長期間品質を保つために多量の防腐剤が添加されたものが存在します。成分がたくさん含まれていると、余計な副作用が出てしまうことが考えられますので注意が必要です。副作用として一番多いのが『角膜びらん』で、角膜上皮の一部が剥がれてしまう症状を引き起こします。高濃度の防腐剤も角膜にとって有害ですので、長期間の使用は避けていただきたいですね」

■点眼後の“目パチパチ”はNG!

──目薬は1回の点眼で何滴まで使用して良いのでしょうか?

「基本は1滴です。実際は1滴以上さしても目の外にあふれ出してしまいますし、目の周りに付いたまま放置すると、デリケートなパーツであるまぶたの肌荒れの原因にもなってしまいます。また、1日の回数は商品によって決まっています。早く治そうとして規定以上にさすと、先ほど述べたような副作用が出てくる可能性もあります。

また、充血を和らげる目薬は使い過ぎるとリバウンドで平時に充血がきつくなることも。疲れ目用目薬は、瞳孔を閉じる成分が効き過ぎてしまい、視界が暗くなってしまうことがあります。目薬は回数を守って使用するようにしてください」

──目薬を点眼した後、パチパチとまばたきをする人もいますが、これは正しいのでしょうか?

「点眼の後は、目を閉じて目頭を押さえて1分ほどじっとしているようにしてください。パチパチするとせっかくの目薬が流れていってしまいます」

──口の中に苦味を感じることがあるのですが、予防策はありますか?

「鼻と口は、目頭の涙を排水する『涙点』という穴でつながっています。そのため、目から鼻へ、鼻から喉の奥へと目薬が流れて、苦味を感じることがあります。体に害はありませんが、苦味が苦手で気になる場合は、点眼後に目頭を押さえる時間を長めにとるようにしましょう」

■コンタクトレンズ用目薬は裸眼時の使用もOK!

──コンタクトレンズの上から使う目薬は、裸眼の状態で使用すると危険なのでしょうか?

「コンタクトレンズ用の点眼液は、浸透圧や防腐剤の量が調整されています。コンタクトレンズを付けていない時も使えます。

逆に、コンタクトレンズ用でない点眼液を、コンタクトレンズ装着時に使うことはできません。塩分の濃さが調整されていないため、コンタクトレンズが縮んで使えなくなったり、成分によってはコンタクトレンズが薬品を吸ってしまったりする可能性があります。コンタクトレンズが薬品を吸ってしまうと、薬品が決められた量以上に目と接してしまい、効果が強く出過ぎることで副作用が出る可能性があります」

──カラーコンタクトレンズの上から使えない目薬があるというのは本当でしょうか?

「市販のカラーコンタクトレンズには、残念ながら正規の認可を受けておらず、品質に問題がある商品もあります。こういった商品の中には、こすっただけで色素が落ちてしまうなど、レンズの着色に問題がある商品なども存在します。一部の非認可商品に含まれるそういった成分は、点眼液の成分と予期しない反応をする可能性があります。基本的にカラーコンタクトレンズの場合は、人工涙液以外の使用は避けたほうが良いです。また、きちんと眼科医の処方のもとで正規に認可された商品を使うようにしてください」

普段何気なく使っている目薬には、実は気を付けるべきポイントがたくさん。正しい使い方や選び方をふまえて、目の健康を守りましょう。

(五十嵐綾子+ノオト)

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