生理の繰り返しが不妊の原因に!? 若いうちに知るべき不妊のリアル

生理の繰り返しが不妊の原因に!? 若いうちに知るべき不妊のリアル

婦人科医が解説!
ニュースでもたびたび話題になる「不妊」の問題。いつかは子どもがほしいなら知っておきたい不妊の基礎知識、最新事情を、「妊活カウンセリング」を行う成城松村クリニックの婦人科医・松村圭子先生に教えてもらいました。
婦人科医・松村圭子先生
婦人科医・松村圭子先生

■生理を繰り返すことで病気が悪化。不妊の原因にも

−−不妊症とは、どのような状態をいうのでしょうか?

「避妊せずに性交渉を行っても、1年間妊娠しない状態のこと。現代では、妊娠を望む夫婦の約10%が不妊症であると言われています。晩婚化が進み、女性の初産年齢が上がるのと比例して、不妊率も上昇していると言えますね」(松村先生)

−−ずばり、不妊症の原因は?

「いくつか原因はありますが、女性の卵巣機能に問題がある場合や、子宮筋腫や子宮内膜症などの女性特有の病気により引き起こります。なかでも子宮筋腫や子宮内膜症は、生理を繰り返すことで進行する病気。現代女性は妊娠・出産の回数が少なく、生理を繰り返す期間が長いので、このような病気が悪化しやすいのです」(松村先生)

−−病気の早期発見のためには、どうすればいいのでしょうか?

「月経痛がひどくなってきた、月経血量が増えてきたなどの症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。定期的に検診を受けることも大切。子宮頸がん検診は、年に1回は受けるようにしましょう。若い世代に多いがんということで、多くの場合は20歳より自治体からの補助が受けられます。

ちなみに、世田谷区は20〜30代女性の場合、1年に1回、40歳以上は2年に1回800円。検診の際には、ぜひ超音波検査もしてください。卵巣、子宮の様子を見ることができて、腫れなどの異常も発見できます」(松村先生)

■不妊の原因の約半数は「男性不妊」!

−−また、あまり知られていませんが、不妊症の原因の約半数は「男性不妊」なのだとか……?

「男性不妊の原因にもいくつかあり、無精子症、精子に元気がない精子無力症、勃起障害(ED)などさまざま。男性もしっかり検査を受けることが大切です。婦人科で一緒に相談してもいいですし、泌尿器科でも検査できます。

妊娠・出産は女性の問題と思われがちですが、夫婦の共同作業。しっかり問題と向き合って、夫婦で協力することが大切です。未婚の女性は、不妊症のような大きな問題にぶつかった時にきちんと向き合ってくれるか、というのも相手選びのポイントにした方がいいかもしれませんよ」(松村先生)
funin_sub

■卵子凍結よりも、体を老化させる生活をしないこと

−−「卵子凍結」も気になる話題のひとつ。今後、増えていくのでしょうか?

「卵子凍結は全国で約1000人が実施していて、85人が解凍、12人が出産に至っています。まだほとんどの人が凍結したままで、『卵子を解凍すればいつでも妊娠できる』と安心して、相手探しなどの努力をせず、数年経ってから後悔している女性もいます。私は積極的にはおすすめしませんね」

−−では、20代の女性が将来妊娠するために、今からできることはありますか?

「体を老化させるような生活をしないこと。活性酸素によって体も肌も老化します。それは、卵子も例外ではありません。ビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用のある栄養素を積極的に摂り、抗酸化を意識した生活を送りましょう。

また、体は水を除けばほとんどたんぱく質でできているので、肉、魚、卵、乳製品、豆製品をバランスよく食べてください。

そして、夜のスマホは禁止! 朝日を浴びて体内時計をリセットし、規則正しい生活を心がけてください。体内時計を整えることがとても大切なんです。これらに気を付けて体を老化させない生活を送り、『産む機能』を維持することが、妊活の第一歩ですよ」

いつかは生みたいと思うのであれば、今から体と生活を整えましょう!

(野々山幸/TAPE)

関連記事