活性酸素とは?あなたを脅かす活性酸素の発生原因と、除去方法!

活性酸素とは?あなたを脅かす活性酸素の発生原因と、除去方法!

活性酸素、完全にいいやつだと思ってました。
抗酸化対策心がけたいと思います!

活性酸素というと酸素が活性化したものなので身体に良さそうなイメージをもつ人もいるかもしれません。ところが実際はまったく逆。活性酸素はあなたの健康を脅かす存在なのです。

体内からなるべく除去したい活性酸素とはいったい何なのか、どうやって発生するのか、除去するためにはどのような方法があるのかなどをまとめました。

身体に悪い?活性酸素とはいったい何?

活性酸素とは、簡単に言うと反応性の高い酸素のことです。反応性が高いとは、安定性が低いということであり、活性酸素には酸素よりも酸化しやすいという性質があります。物質の酸化は様々な現象として目にすることがあるでしょう。

例えば鉄くぎが錆びたり、りんごやバナナが変色したり。その他、オキシドール(過酸化水素水)やパラコートなどの除草剤が活性酸素です。

では活性酸素が体内で増えると、どのようなことが起きるのでしょうか。身体にいい面としてはオキシドールでわかるように、殺菌・消毒作用が働くということです。ただし活性酸素には体内で不飽和脂肪酸と結びついて細胞を酸化させる作用があるため、細胞が傷つき、身体が錆びてしまいます。

活性酸素の発生源は酸素です。呼吸によって体内に入った酸素が、細胞内で糖質や脂質をエネルギーに変える代謝をおこなうときに約2%が活性酸素になります。その他、ストレス、喫煙、飲酒、添加物の多い食品、激しい運動、紫外線やウイルス、汚染された大気、抗がん剤、除草剤などによって活性酸素は大量発生するでしょう。

病気の原因をたどると活性酸素につながることが極めて多いという医学的な研究結果もあるほど、人々の健康を損ねる活性酸素。活性とは決して生き生きとしたという意味ではなく攻撃的であると解釈するべきでしょう。そして活性酸素が体内で大量発生する大きな原因と考えられているのがストレスなのです。

増えると老化の原因になる活性酸素

ストレスなどが原因で活性酸素が体内で大量に発生すると、身体が錆びてしまいます。つまり細胞が酸化し、老化や病気の原因になるということ。具体的には、細胞が弱まるために老化し、遺伝子が傷ついて潰瘍やポリープができるためがんを発症する可能性が高まり、花粉症やアトピー、ぜんそくといったアレルギー反応が起きます。

他にも過酸化脂質ができるため動脈硬化などの生活習慣病の可能性が高まり、ホルモンのバランスが崩れるため生理不順や更年期障害、不眠の原因になることもあるでしょう。血中脂質検査において脂質異常と言われるのは、悪玉コレステロール(LDL)または中性脂肪が多すぎるか、善玉コレステロール(HDL)が少なすぎる状態のことです。

脂質異常症は動脈硬化になる可能性が高まるわけですが、その原因は食生活の乱れなど、そして活性酸素の大量発生ということになります。病気はもちろん老化も促進してしまう活性酸素。年齢のわりに若く見える人が話題になる一方で、年齢のわりに老けて見える人もいるでしょう。

白髪や抜け毛、肌のしみやしわが増えたり、視力や歯や骨が弱まったり、疲れやすくなったり、物忘れが多くなったりすると老化のサインです。身体の酸化は細胞から始まりますが、細胞の老朽化は人間そのものの老化につながります。

しかも人間は加齢とともに酸化に対する抵抗力も自然と衰えるもの。活性酸素に対する対策を考えたほうがいいことがわかるでしょう。

活性酸素の4つの種類を把握しよう

活性酸素には4種類あります。ヒドロキシルラジカル、一重項酸素という悪玉が2種類と、スーパーオキシド、過酸化水素という善玉が2種類です。酸素が体内に入ると、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素の順に生成されます。

というのも、スーパーオキシドとヒドロキシルラジカルはフリーラジカル、つまり電子対を作っていない不対電子を有するため、他の分子から電子を奪うことで酸化するのです。

■悪玉活性酸素

・ヒドロキシルラジカル(フリーラジカル)
・一重項酸素

■善玉活性酸素

・スーパーオキシド(フリーラジカル)
・過酸化水素

■活性酸素の生成

(1)スーパーオキシド(善玉活性酸素/フリーラジカル)
(2)ヒドロキシルラジカル(悪玉活性酸素/フリーラジカル)
(3)過酸化水素(善玉活性酸素)

過酸化水素やスーパーオキシドは善玉なので、身体にいいと思われるかもしれません。確かに過酸化水素はオキシドールとして使われるように殺菌・消毒作用があるため善玉になりますが、酸化力は弱いものの寿命が長いので増えすぎると良くないです。

またスーパーオキシドも善玉ですが、悪玉ヒドロキシルラジカルの発生源になります。ヒドロキシルラジカルは酸化力が強く、連鎖的脂質過酸化反応を引き起こしてしまうのです。つまりコレステロールや中性脂肪などの脂質が酸化した過酸化脂質が増え続けるということ。善玉活性酸素も決して身体にいいとは言い切れません。

体内の活性酸素を除去できる酵素とは

悪玉はもちろん善玉でも活性酸素が体内で増えすぎると、細胞が酸化して老化や病気の原因となることはわかったでしょう。活性酸素を除去するためには、喫煙や飲酒をひかえること、ストレスを抱えないこと、紫外線を避けること、軽めの有酸素運動をすること、食生活の改善などが挙げられます。

その他、体内の消化、吸収、代謝などあらゆる化学変化に対して触媒として機能する、酵素というたんぱく質の一種にも抗酸化作用が備わっているものがあるのです。ちなみに抗酸化作用とは酸化を抑制する働きのこと。

SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酸化還元酵素は、悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルの発生源となる善玉活性酸素スーパーオキシドを善玉活性酸素の過酸化水素に代謝して無害化します。

ただしSODという酸化還元酵素が体内で生成される量は、年齢を重ねるごとに減少。つまり加齢とともに酸化に対する抵抗力が衰えることになります。したがって体内の活性酸素を除去するためには、年齢とともに抗酸化作用のある食品などを積極的に取り入れる必要があるわけです。

体内で生成される酸化還元酵素としては、他にもカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼなどがあります。カタラーゼは過酸化水素を水と酸素に変換する酵素です。グルタチオンペルオキシダーゼは悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルを除去しますが、補酵素のビタミンB2が不足すると過酸化脂質が増加してしまいます。

食品を摂取して活性酸素を除去する方法

酵素栄養学の先駆者であるエドワード・ハウエル氏によると、酵素には体内で生成される消化酵素と代謝酵素からなる潜在酵素、そして食物酵素があります。つまり酵素が豊富な食品を摂取すると抗酸化作用が高まり、活性酸素を取り除くことができるというわけです。

具体的には、納豆、味噌、醤油、キムチ、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品や生の野菜、果物など。酵素はビタミン、ミネラルなどの補酵素とあわせて摂取することでじゅうぶんな効果を得ることができます。

また、ビタミンEやカロテノイド、ポリフェノールといった天然成分、あるいはメイラード反応やカラメル化といった食品変化などにも抗酸化物質は存在するのです。

カロテノイドとは、βカロテンやビタミンA、リコペンなどのカロテン類、ルテインなどのキサントフィル類のこと。具体的には、にんじん、トマト、緑黄色野菜、とうもろこし、鮭、わかめ、昆布、みかんなどです。

ポリフェノールとは、カテキン、アントシアニン、タンニン、ルチン、イソフラボンといったフラボノイド類、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、セサミン、クルクミンなど。具体的には、茶、ぶどう、そば、大豆、コーヒー、いちご、ごま、ウコン、パセリ、オリーブオイル、赤ワインなどになります。

その他、炒めた玉ねぎやチョコレート、キャラメルなど。要するに酵素や抗酸化物質を豊富に含む、これらの食品を摂取することで活性酸素を除去できるというわけです。

活性酸素を除去できるサプリメントとは

活性酸素を除去するためには、抗酸化作用のあるサプリメントを摂取するという方法もあります。活性酸素の種類ごとに抗酸化作用のあるものをまとめておきましょう。

悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルの抗酸化物質はビタミンE、酸化還元酵素はグルタチオンペルオキシダーゼ、補酵素はビタミンB2です。悪玉活性酸素・一重項酸素の抗酸化物質はβカロテン。

そして悪玉活性酸素ヒドロキシルラジカルの発生源となる善玉活性酸素スーパーオキシドの酸化還元酵素はSOD酵素。善玉活性酸素・過酸化水素の酸化還元酵素はカタラーゼになります。

■抗酸化物質

・ビタミンE…ヒドロキシルラジカル(悪玉活性酸素)
・βカロテン…一重項酸素(悪玉活性酸素)

■酸化還元酵素

・グルタチオンペルオキシダーゼ…ヒドロキシルラジカル(悪玉活性酸素)
・SOD酵素…スーパーオキシド(善玉活性酸素)
・カタラーゼ…過酸化水素(善玉活性酸素)

■補酵素

・ビタミンB2…ヒドロキシルラジカル(悪玉活性酸素)
・セレン(セレニウム)…ヒドロキシルラジカル(悪玉活性酸素)

グルタチオンペルオキシダーゼはセレン(セレニウム)という元素も補酵素として機能します。セレンを多く含む食べ物は、干しえびや明太子、まぐろなど。ただし亜セレン酸ナトリウムなどのセレン化合物は食品添加物には記載されません。ビタミンEやβカロテン、ビタミンB2といったサプリメントのほうが手に入れやすいかもしれませんね。

水素や水素水と活性酸素の関係とは

活性酸素の除去が期待されるものとして注目を集めているのが、水素および水素水ではないでしょうか。ただ通常の状態では気体として存在する水素がどうして水になるのかわからないという人もいるかもしれません。

水素水の製造方法としては、水とマグネシウムを化学反応させる方法、水を電気分解する方法などもありますが、水に水素ガスを溶かす方法が一般的でしょう。

還元水素水とも言われ、高濃度の水素分子が溶け込む水素水。注目が集まったきっかけは、日本医科大学・大学院・医学研究科の太田成男教授らによる、水素水は活性酸素ヒドロキシルラジカルを除去できるという趣旨の論文でした。2007年にアメリカの医学雑誌『Nature Medicine』(ネイチャーメディシン)に発表されています。

飲料としての水素水のほか、水素水生成器、水素風呂関連商品なども多数のメーカーから販売されており、水素水の市場規模は300億円目前という状況です。ただし太田成男教授は水素ガスによる水素水や分子状水素について研究されており、ペットボトル飲料としての水素水とは別物であるという注意喚起を促しています。

ところが「特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品としての水素水は存在しない」という東大名誉教授・唐木英明氏による反論も見受けられるのです。なぜなら水素水の治療効果についての研究は発展途上だからということ。確かに水素や水素水と活性酸素の関係は明確な結論がまだ出ていないかもしれませんね。

有酸素運動は活性酸素を除去できる?

活性酸素を除去する方法としては他にも軽めの有酸素運動があります。ただし活性酸素を大量発生させる原因のなかにも激しい運動が含まれていました。結局、運動をすると活性酸素が増えるのか減るのか、気になるでしょう。

とくに健康や美容にいい有酸素運動は体内に取り込んだ酸素とともに糖質や脂肪を好気的に代謝するわけですが、その場合、活性酸素はどうなるのかということ。

結論から言うと、アスリート並みの激しい運動は大量の酸素を体内に取り込むため、活性酸素が増えます。とくに紫外線も活性酸素の発生源となるので、野外での激しい運動の継続は活性酸素の大量発生につながるでしょう。とはいえアスリートは抗酸化物質もふまえた栄養バランスのいい食生活をしますので、見習いたいところです。

逆に運動量が不足すると、血行不良や筋力の低下が懸念され、活性酸素とは関係なく老化や病気の心配が浮上します。また内容はともあれ食べるという行為でも活性酸素は発生するので、運動をしない代わりにたくさん食べると活性酸素が増加するでしょう。

つまり適度な運動は健康や美容のためにやはり必要であり、目安としては大きく息を乱すほどの激しい運動ではなく、軽めの有酸素運動をおこなうのがいいということになります。息を切らすほどの疲れる運動は身体にストレスを与えますが、軽めの有酸素運動はストレスを発散するため、活性酸素を除去できることになるのです。

まとめ

活性酸素の発生原因は、ストレス、喫煙、飲酒、添加物の多い食品、激しい運動、紫外線やウイルスなど。体内で活性酸素が増えると、老化や病気の原因になります。活性酸素の除去方法は、抗酸化物質をふまえた栄養バランスのいい食生活や軽めの有酸素運動などのストレス発散です。若々しいあなたも活性酸素を増やさないよう抗酸化対策を心がけてくださいね。

関連記事