山椒が持つ驚きの効果効能とは?食べ過ぎは良くない?副作用はあるの?知りたい疑問に答えます!

山椒が持つ驚きの効果効能とは?食べ過ぎは良くない?副作用はあるの?知りたい疑問に答えます!

ぴりりと辛い山椒に健康効果があったんだ!

皆さんは山椒というと、なにを思い浮かべますか?ウナギのかば焼きに、香りづけで少し振りかけるイメージがつよい方が多いのではないでしょうか。

あの舌が少ししびれる感覚、そして香ばしい香りがわたしたちの食欲をそそりますよね。今回はアジア生まれのスパイシーなこの香辛料について、焦点をあててみたいとおもいます。

ピリリと辛くて香りのいい山椒って一体何だろう?

山椒は日本一帯と朝鮮半島の南部に分布するミカン科サンショウ属の落葉低木です。日本では主に、ウナギのかば焼きにかけたり、鶏肉や豚肉料理に少量いれてみたり、調味料として使われるとこが多いですね。

すっとした鼻から抜けるあの香りは、料理の風味を引き出してくれます。山椒はあますところなく食べられ、実・葉・種すべて調理に使うことができます。

その実は茹でて佃煮にしたり、ちりめんじゃこと合わせてちりめん山椒にしたり、おかずとして食べられます。また、若葉は「木の芽」という名前で食材として利用されます。

緑がとても鮮やかで目にも楽しく香りも良いため、魚の焼き物や、煮物の彩りとして日本の食卓にならびます。タケノコとの相性もいいのだとか。

実はこの山椒の木は雄株と雌株があり、山椒の実がなるのは雌株のみなのだそう。果実の直径は5ミリ程度で9月~10月に赤く熟して中が割れ、黒い種子が出てきます。

葉は10センチから15センチで油点と呼ばれる細胞があり、つぶすことで芳香を放ちます。山椒と聞くと思い出されるよい香りがあれですね。

山椒にはどんな栄養素が入っているの?

小粒でも威力のある山椒のピリッとした辛さは、サンショオールとサンショアミドいう物質が出しており、香りをつかさどるのはジテルペンやゲランオール、シトラールなどの成分です。

山椒は香辛料としてすこし振りかける程度では摂取する量が少量なので、なかなか得る栄養素の量では期待が持てないかもしれません。

ただ、ビタミン類ではビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2やナイアシンなど、どれも人間に必要な栄養素がたくさん含まれています。

ビタミンAは、眼球の網膜上にある視細胞に必要不可欠なビタミンで、なかなか目標量摂取が難しい栄養素のひとつ。山椒で気軽にとれるのはありがたいですね。

ナイアシンは糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要不可欠です。循環系や消化器官、神経系の働きを促進する働きをしています。また、カリウムやリン、セレンなどのたくさんのミネラル要素も含んでいます。

カリウムは高血圧を抑えたい人にとっても嬉しい効果があります。山椒はバランスよく、人間が必要な栄養素が詰まっているといっていいでしょう。

山椒にどんな効果があるのか知りたい!

山椒は胃腸の働きを整える作用があるとされ、季節の節目に出てくることがとても多いのです。たとえば大晦日のうどんの中に、または秋の初めのウナギにひとつまみ。

辛さの元のサンショオールは、脳をほどよく刺激して内臓器官の働き活性化し、胃や腸の健康維持を助けてくれます。

更に発汗を促しアドレナリンを分泌する働きがあるとされており、冷え性が悩みの人の強い味方になってくれる香辛料と言えるでしょう。

また、あのいい香りも脳の中枢神経をよい具合に刺激し、からだの倦怠感に効くと言われています。そしてダイエットと美容効果も密接に関わります。

血行促進により全身のホルモン分泌が活性化させるため、顔のむくみを改善してくれるそう。むくみが取れるだけで顔がスッキリ見えますね。

またテレビでも紹介されていましたが、2型糖尿病や高血圧など、さまざまな成人病(生活習慣病)に対峙するのには、塩分を抑える努力をするより食事の質を高めて、なおかつ旨みを味わえる山椒が最高!なのだそうです。

たしかに、からだにいい効果がありそうな気がしてきましたね。

山椒の食べ過ぎでなにか副作用はあるの?

山椒は前述のとおり、胃や腸に効果をもたらします。その一方で、胃腸を刺激する作用が強いので、内臓に熱が篭るような持病がある場合は刺激をしすぎて悪化することが考えられるとされています。

ただ、はっきりと研究されて結果が出ている副作用はまだ報告されていないようです。まあ、いろんな効果あるとされるものの「薬」ではありませんので、トウガラシやマーガリンと同じく、基本的に摂取して問題はなさそうです。

個人的には日本ではそれほど過激に山椒を取らないから大丈夫じゃないかな・・・?とわたしは思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

ちなみに、ちりめん山椒は大さじ3杯くらい、麻婆豆腐は小さじ1~3杯を消費します。中華料理しか食べない方などが、初めて気にする程度でよいのではないでしょうか?

どうしても気になる方は専門家の方に問い合わせてみてくださいね。

「山椒」と「花椒」はちがうものなのか?

山椒についでよく聞く「花椒」(かしょう)は、厳密には同族の別種のカホクザンショウという木で中国各地に自生しています。

山椒の花の部分という意味ではなく、カホクザンショウの実が熟すると木に赤い花が咲いたように見えるのが由来となっています。

果皮は山椒よりさわやかな香りと舌がしびれるような辛味を持ち、主に中国で四川料理、貴州料理、雲南料理、西北料理などにつかわれます。

日本でも馴染みの深い麻婆豆腐や担担麺などの四川料理に、唐辛子と合わせて使われる必須の材料です。花椒が無い場合は、日本の山椒で代用できますが、風味や辛さが大きく異なるため違いが出ます。

同族別種でも、かなり香りや辛さに違いが出るようです。よく料理のレシピを載せているサイトは「山椒」で検索しても「花椒」が出る場合があるので、ちゃんと料理を完成させたい人は注意して材料をチェックくださいね。

山椒よりさわやかで強い香りは、食材のにおいを消すなどといった下処理にも多用されています。

また生薬としても用いられ、漢方で「花椒」は胃の健康、鎮痛作用、駆虫作用があるとされ、大建中湯(漢方薬方剤の一種)などに使われています。

「山椒の実」をつかった人気レシピをいろいろご紹介します♪


■山椒の実の佃煮■

≪材料≫(2~4人分)

・山ふき・・900g~
・山椒の実・・20g
・干ししいたけ・・2枚
・鷹の爪・・1本
・醤油・・90cc
・酒・・40cc
・砂糖・・大さじ2杯
・みりん・・70cc

≪作り方≫

1)干し椎茸は150ccくらいの水で戻して細く切ります。もどし汁は取っておきます。

2)山ふきを洗い4~5センチにカットします。

3)鍋に山ふきが浸かるくらい水を入れて沸騰させ、山ふきを入れて3分ゆるくかき混ぜます。

4)山ふきを冷水にいれて30分ひたします。

5)鍋の沸騰した湯を捨て、山ふきとみりん以外の調味料を全て入れてかき混ぜたら蓋をして中火で5、6分炊きます。

6)5、6分たったら一度中身を混ぜて、また蓋をして弱火で25分炊きます。できれば時々かき混ぜてください。

7)火を止めてそのまま一晩おきます。

8)翌日みりんを足して10分炊いたら完成♪

白米によく合うおかずのできあがり!

■山椒昆布■

≪材料≫

・山椒の実(ゆでたもの)・・大さじ4 
・昆布・・200g
A)・酒・・カップ3 
・水・・カップ3 
・酢・・大さじ4
B)・上白糖・・大さじ2 
・三温糖・・大さじ2 
・たまり醤油・・大さじ4 
・しょうゆ・・大さじ6
C)・みりん・・大さじ2 
・たまり醤油・・大さじ1

≪作り方≫

1)昆布を縦長に2センチ×3センチの大きさに切り、Aの材料を合わせて4~5時間つけておきます。

2)1を鍋にいれて煮立てます。煮立ったら弱火にしてあくを取りながら60分、様子を見て水を足しながら煮こみます。

3)昆布が柔らかくなったらBを加えて20分間煮立てます。

4)山椒の実を加え、煮汁がなくなるまで煮詰めたら、最後にCを加えて5~6分間煮こんで完成です!

「山椒の葉」をつかった話題の人気レシピをご紹介します♪


■ツナ・木の芽・たけのこ煮■

≪材料≫(4人分)

・たけのこ水煮・・・300g
・ツナ・・・1缶
・だし・・・200~300ml
・醤油・・・大さじ2弱
・酒・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ1
・木の芽(山椒の若芽)・・・5~6枚

≪作り方≫

1)鍋に一口大に切ったたけのこ・だし・ツナを入れてひと煮立ちさせます。

2)酒、みりんを加えてひと煮立ちさせたら、醤油を加えてフタをして10~15分煮ます。

3)水分が少なくなったら水を少しずつ追加してください。

4)たけのこに味が浸みたら、木の芽を掌でたたいて潰して3に混ぜます。

5)お皿に盛ったら最後に1枚木の芽を飾ってできあがり♪

木の芽はたたいて油点をつぶして、香りをたたせましょう!いい香りが広がりますよ。

■山椒の葉とホタテのクリームリゾット■

≪材料≫ (2人分)

・お米・・180㏄(1合)
・山椒の葉(茹でたもの)・・20g
・水・・800㏄
・生クリーム・・100cc
・ホタテの貝柱・・50g
・酒・・大さじ2
・鶏がらスープの素・・大さじ1
・オリーブオイル・・大さじ1
・塩コショウ

≪作り方≫

1)ホタテを適度な大きさにカットし、山椒の葉をみじん切りにします。 

2)鍋で湯を沸かして、鶏がらスープの素・ホタテを入れ出汁が出たらホタテを取り出します。

3)フライパンにオリーブオイルを入れてお米を加えます。

4)お米が透明になったら酒を加え水分を飛ばします。

5)スープを3回にわけて加え、3回目で生クリームと山椒の葉を加えて軽くゆすりながらまぜます。

6)水分がなくなり破裂音が聞こえ始めたらホタテを加えます。

7)塩コショウで味を調えてできあがり♪

薬用としてむかしから効果が期待されている山椒

山椒はむかしから薬としても広く用いられます。日本薬局方では、山椒、および同属植物の果皮(花椒)から種子をとり除いたものを「生薬」としています。

また、日本薬局方に収載されている苦味チンキや、お正月に飲む縁起物の薬用酒のお屠蘇(おとそ)の材料でもあるのです。

苦味チンキ(くみちんき)はトウヒ(橙皮)・センブリ・山椒の3種の生薬から作られるチンキ剤で、苦味が強く、薬味の特殊な香りがします。

お屠蘇は数種類の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤ワインなどのお酒に浸してつくったもの。小・中・大の三種の盃をつかって飲む日本独特の風習で、1杯飲めば家族全員が、家族で飲めば一里の距離まで病気にならないそうです。

むかしから山椒がからだに良いことが知られていたんですね。初詣の神社でもふるまわれることがありますよ。皆さんは馴染みがあるでしょうか?

山椒を自分で栽培できるって本当?

山椒はご家庭で栽培できるのをご存知でしょうか?山椒は寒さに強く肥料を頻繁に与える必要がないため、山椒を栽培する難易度はそこまで高くないのです。

ただ、多湿や乾燥に弱く、栽培に向いているのは寒い地方です。初心者は苗木から育てるのがカンタンでおススメです。購入の時期は10月から3月ごろまで。

鉢植えの場合は大き目で余裕のある深いものを用意してください。土の表面が乾いたら水をやるようにしますが、水のやりすぎで根が腐ってしまいやすいのでやや少なめにするのがよいでしょう。

肥料は落葉期の1月~2月に与るのが最適です。逆にそれ以外の期間は必要がないそうです。肥料は堆肥や油粕などの種類を与えるようにしてくださいね。

用土のおススメは水もちのよい培養土。ホームセンターでも手軽に手にはいります。地植えの場合なら、堆肥などを混ぜた土を十分に耕し、苗木を植えるようにしてください。

直射日光は避けて、半日陰でゆっくり育てましょう。実の収穫は6月くらいが目安です。実が青いうちに摘み取ってください。変色してくると、すこし遅いようです。

摘み取った山椒の実は下処理をしっかりして保存しましょう。難しいことではなく、茹でたあとにアクをとってパックにいれて冷凍保存で大丈夫です。自分で育てた山椒はきっと美味しさが倍増ですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ウナギにぱらぱらかけるくらいだったあの山椒ですが、実から葉、花まで全部食べられること、からだに聞く効能を持っていることや、いろいろな食べ方があることがわかりました。

スパゲッティーや汁物など、いつもの料理に混ぜてみると違った味わいになりますよ。どうでしょうか、この機会に山椒をつかって食卓に健康的な彩りを添えてみませんか?

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