睡眠で体が変わる!? ダイエット外来の医師に聞いた健康的な寝方

睡眠で体が変わる!? ダイエット外来の医師に聞いた健康的な寝方

寝方を工夫するだけで痩せる?
夏になると気になるのが体型。「夏までに痩せる」なんて言いつつも、ダイエットが成功しなかったという人も多いのでは? 実は、寝方を変えることがダイエットにつながるのだとか。教えてくれたのはダイエット外来で3万人以上の肥満を治療した内科医師、「佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所」の所長・左藤桂子先生。早速、健康的な寝方を伺いました。

■本当に寝方を変えると痩せるの その効果は?

──ちゃんと寝ることで痩せられるって本当なのでしょうか?

「スリムで健康的な体型をキープできている人は、普段から良質な睡眠がとれています。と言うのも、人は一晩しっかりと良質な睡眠をとることで約300kcalの脂肪を燃やすことができるんです。寝ているだけでも脂肪が燃えるのは、本来の体の仕組みによるものなんですよ。ただ、そのために重要なのが“成長ホルモン”の存在。ぐっすり眠ると成長ホルモンが分泌され、体内にある脂肪を分解してくれるのです」(佐藤先生)

──効果はどれくらいあるのでしょうか?

「今まできちんとした睡眠がとれていなかった人は、良質な睡眠がとれている人の1/3、100kcalほどしか脂肪が燃焼できていません。その差は200kcalにもなります。そして、人が1kg太るには約7200kcalの摂取が必要。きちんと眠ることで毎日プラス200kcalを消費できるようになると、36日(=7200kcal÷200kcal)で1kg痩せる計算になるんです。つまり、半年続ければ5kgは痩せることができるということです」

■健康的な寝方にはコツがある! 3-3-7睡眠法を取り入れよう

──1晩で300kcal消費できる良質な睡眠をとるにはどうしたら良いのでしょうか?

「コツは“3-3-7睡眠法”です。1つ目の“3”は最初の3時間は中断せずに眠ること。寝始めの3時間は最も深い眠りになり、成長ホルモンがまとめて分泌されます。そのため、目を覚まさずに3時間しっかりと眠ることが大切です。もう一つの“3”は、夜中の3時までには深い眠りについていること。というのも成長ホルモンは夜の10時から2時までの間に集中して分泌されます。そのため、その時間は寝ておきたいのです。しかし現代人の生活習慣では誤差もあるので、3時としています。そして最後の“7”は、トータルの睡眠時間は7時間を目指すことです。これはあくまでも理想なので、6時間、8時間でもOK。ただ短すぎるのはNGです」

──より質の良い睡眠をとるために気をつけることはありますか?

「特に気をつけてほしいのが“空気”です。私たちの体は、睡眠中でも絶えず空気を取り込んでいるので、その空気がきれいであることは大切です。きちんと掃除をし、寝具やカーテンなどの洗濯もしておこきましょう。また、空気清浄機を導入するのもオススメです。良い空気清浄機を見分ける簡単なポイントはCADR表示が付いているか。この表示がある空気清浄機は1分間にどれくらい空気をきれいにしているかを明らかにしているので、機能の保証が安心できます。また、ベッドマットなどの寝具も自分好みのものを見つけておくと良いですよ」

──夜勤のある不規則な仕事の場合はどうしたら良いのでしょうか?

「1週間ごとのサイクルにするほうが良いでしょう。1週間すべてを夜勤にして、3時までに寝るのは諦め、最初の3時間は目覚めないようにトータル7時間の睡眠をとります。本来は“3-3-7”ができると良いですが、1週間の間に時々夜勤になるという状態よりも1週間ごとのサイクルとした方が、良い睡眠がとれるはずです」

ちなみに体が十分健康な状態の人はすでに睡眠の質も良いので、痩せない可能性が……。とはいえ、そんな人たちは痩せる必要がないんですけどね。

やらない理由がないほど、楽チンで良いことしかない“健康的な寝方”。「ぽっちゃりしている」とか「なんだか不健康な気がする」という人は、ぜひ試してみては?

(河島まりあ+どてらい堂)

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