あら塩、藻塩にフレーバーソルト。塩の使い分けであなたの料理はぐんとおいしくなる!

あら塩、藻塩にフレーバーソルト。塩の使い分けであなたの料理はぐんとおいしくなる!

毎日のお料理に欠かすことのできない「塩」。じつはさまざまな種類があり、食材や調理法に合わせて使い分けてみると、いつもよりもグンとおいしい一皿が作れるんです。今回は使いやすいお塩とそのレシピをご紹介しながら、塩使いのポイントを解説します。

 

まずは塩の種類を知ろう!

ひと口に「塩」と言っても、じつは世界中にはさまざまな種類の塩があります。しかし大きくは、「精製塩」と、いわゆる「自然塩(天然塩)」とに分けられ、後者は精製されていないので、ミネラルなどが豊富で旨みやコク、甘みをより感じやすいとされています。さて、そんなおいしい「自然塩」は、これまた種類が豊富。それぞれにどんな特徴があるか、まずは見てみましょう。

 

塩気がまろやか、旨みのある「海水塩」

四方を海に囲まれた日本で生産されている塩は、ほとんどがこの海水塩です。塩分の強さ、あと味、旨みなどは産地や製法によって異なりますが、ミネラルが豊富でまろやかな味わいのものが多いので、食材本来の持ち味をじんわりと引き出すのに適しています(なお、とくに粒が粗めで「にがり」を多く含むものは「あら塩」という名前で販売されていることが多いようです)。

 

シャープな塩気とキレ、パンチのある「岩塩」

むかし海だった場所が隆起するなどして、海水が閉じ込められ、何らかの形で結晶化したものがこの岩塩。ドイツやオーストリア、イタリア、アメリカ、南米アンデス、モンゴルなどで産出される外国産の塩です。海水塩と同じくミネラルが豊富ですが、塩気がよりきつめで、また地中からのミネラルや有機物が入り込むため、色もさまざまなものがあります。

 

魅力はバランスの良さ、使い勝手の良い「湖塩」

イスラエルの死海やボリビアのウユニ湖など、かつて海だった場所の水が蒸発し、塩分濃度が高くなった所(塩湖)で製造されている塩です。こちらももとは海の水なので、やはりミネラル分が適度に、しかもバランス良く含まれています。やわらかな苦みと甘みがあり、じつはいろいろなお料理に合わせやすい塩です。

 

大きさいろいろ!料理に合わせて使い分けたい塩の粒

塩には、粒子の細かいパウダー状のものから、ミルでガリガリ挽いて使うようなかたまり状のものまで、さまざまな大きさ・質感があるのをご存知でしょうか? 上の3種類のお塩を作りたい料理に合わせて選んだあとは、ちょっとこの粒の部分に着目してこだわってみるのも楽しいものです。

たとえば、味を感じた時に、じんわりと塩気が広がってゆくタイプのもの――。
あるいは、口の中でもしっかりシャリシャリ感が残るもの――。

そんな具合に好みの粒のものを選んでいくと、「今日はちょっとごちそう感を出したい!」という日に、お料理の仕上がりイメージに合わせて細かく調整することができます。

 

大きさで選ぶ

左から、「パウダー」「顆粒」「フレーク」「結晶(クリスタル)」。 粒子が細かいほど素材になじむのが早く、粒が大きいものほど存在感を発揮してパンチのある味わいになります。

 

質感で選ぶ

写真一番右は、保存に便利で、均等に塩が振りやすいパラパラの「ドライタイプ」。逆に写真真ん中のように、食材にしっかり密着してなじみやすい「ウェットタイプ」もあります。そして一番左は、焼き魚など、均等に塩を振りたい時に便利な「焼き塩」(※ウェットタイプの塩を焼いてさらに加工し、さらさらにしたもの)です。

 

手軽にごちそう感をプラス!藻塩とフレーバーソルト

さらに塩と言えば、手軽に使えて便利なのが、はじめから風味のついているお塩ですね。今回は海水のエキスを加えて風味づけした「藻塩」とガーリックやハーブなどいろいろ風味や香りがついている「フレーバーソルト」についてご紹介します。

 

魚介にぴったり! まろやか「藻塩」の旨み海藻パワー

まず古くから作られている日本ならではの伝統的な塩、「藻塩」があります。これは、塩の原料となる海水に海藻のエキスを加えて風味づけしたもので、ミネラルが豊富に含まれるほか、ほんのり黒っぽかったり赤みがかったような色になるのが特徴です。

●藻塩を使ったレシピはこちら
「水だこのすだち塩カルパッチョ」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142933

 

ひと振りでごちそう! ハーブソルトで野菜もメインに

そして毎日の食事作りに大活躍してくれるのが「フレーバーソルト」。ガーリックソルトやクレイジーソルト、ハーブソルトなどの名称でおなじみですね。こちらは岩塩などにハーブやスパイスが混ぜ込まれており、ほんのひと振りでグンと本格的な味わいのお料理が作れます。

●ハーブソルトを使ったレシピはこちら
「カリフラワーのステーキ カリカリベーコン添え」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/119751

もちろん、上記のようなお塩の中から好みの味わい・質感のものを選び、自分でハーブやスパイスを混ぜ込んでも手作りできますよ!

 

作ってみよう!「塩」が決め手のおいしいレシピ

ご覧のように、塩はその味わいや粒の大きさ、質感、色、そして風味づけなど、さまざまに組み合わせて楽しむことができます。そんな「塩が決め手」のおいしいレシピたちをご紹介しましょう。

 

パパッと振ったらお鍋におまかせ! 旨みとパンチの「岩塩×ハーブ」

 

肉料理と相性の良い岩塩は、旨みがあるので根菜の甘みを引き出すのにもぴったり。そこにちょこっとハーブを加えれば、ごちそう感のある一皿が簡単に作れます。

「ベーコンと根菜のブレゼ(蒸し煮)」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142903

 

漬け込み時間ゼロでもしっかり味! 「パウダー×山椒」

 

お肉をしっかり味付けしたいけれど、今日はあまり時間がない・・・。そんな時はこれ! パウダータイプのお塩なら、もみ込んだとたんに味がしっかりなじみます。なお、海水塩ならお肉の甘みが引き出され、岩塩ならキリリと締まったさっぱりした味わいになりますのでお好みでどうぞ。

「塩手羽先のパリパリ山椒焼き」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142932

 

ガッツリメイン! 白身魚の旨み引き出す「海水塩×フレーク×ハーブ」

 

お魚や魚介類と相性が良いのは、じんわり旨みを引き出す海水塩。そのフレークタイプにハーブを混ぜ込み、仕上げにも振りかけて食べごたえのあるステーキにしてみました。フレーク塩が口の中でシャリッとほどよく残り、大満足のメインディッシュになります。

「めかじきのガーリックハーブステーキ」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142902

 

シャリシャリ塩がたまらない! やみつき系炒めもの「フレーク×一味唐辛子」

 

存在感のあるフレークタイプのお塩は、炒めものにしてもパンチのある味わいに。海水塩で砂肝の旨みを引き出しつつ、一味唐辛子と混ぜて食欲をそそる味付けにしました。見た目にもお塩の粒が見えるので、いかにも食欲をそそりますよね。

「砂肝の一味塩炒め」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142992

 

ほっこり&じんわり! 素材をいかす優しいまろみ 「あら塩」

使いやすいおなじみのあら塩は、スープにしても美味。「にがり」を多く含むあら塩を使うと、まろみやコク、甘みが増すと言われています。こちらも味付けは塩だけですが、素材の味を引き出すしみじみおいしいスープに。

「冬瓜と海老団子のスープ」
https://oceans-nadia.com/user/26/recipe/142993

 

お気に入りの塩で、毎日の料理を楽しもう!

・・・いかがでしたか?  こうしてみると自分でもいろいろと組み合わせて試してみたくなってきませんか?  何しろこうしたお塩は、どれをとっても旨みがたっぷり。少量でもコクや甘みがしっかり感じられますので、少しずつ種類を揃えていくのもとても楽しいものです。みなさんもぜひ、ご自分好みの塩とお気に入りの組み合わせを見つけて、毎日のお料理を楽しんでみてくださいね!



 

この記事のライター


庭乃桃
料理・食文化研究家、女子栄養大学 食生活指導士
しみじみ*ごはん
https://oceans-nadia.com/user/26

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