卵巣年齢を知ろう! 今からできる妊娠しやすいカラダ作り

卵巣年齢を知ろう! 今からできる妊娠しやすいカラダ作り

えっ、卵子ってどんどん減っちゃうの?
みなさんは「卵巣年齢」という言葉を聞いたことがありますか? 年々、年を重ねるのと同じように、卵巣にも実は年齢があるんです。また卵巣だけではなく、卵子の質が妊娠のためには一番大切なこと。今回は、「医療法人社団レディースクリニック京野 京野アートクリニック高輪」の京野廣一先生の監修のもと、卵子や卵巣のことについて学びましょう!

■卵子の質が重要!

そもそも卵子はいつ作られるものかご存知でしょうか。

まだ私たちが生まれる前、お母さんのお腹の中にいる時に「卵子を育てるための袋(卵胞)」が作られます。これを「原始卵胞」と呼び、その後増えることはありません。

生まれた時には約200万個ある原始卵胞ですが、思春期や生殖年齢のころには、約20万~30万個まで低下し、その後も1カ月につき1000個程度減少します。ホルモンにより成熟した卵胞の中の卵子が、月経周期に合わせて飛び出す現象が排卵であり、その原始卵胞がなくなってしまった段階で閉経となります。

私たちの年齢が高くなると、原始卵胞の数が減ってしまうだけではなく、卵子の質が低下してしまいます。卵子から受精卵や胚にならない現象が起きたり、染色体異常を持つ卵子が多くなったり、実は卵子の老化は不妊や流産の原因になってしまうんです。

妊娠しやすいのは基本的に30歳未満と言われ、特に35歳以降は妊娠率が低くなってしまいます。もちろん原始卵胞が残っている限り妊娠は可能ですが、卵子の質は年齢による影響を大きく受けますので、残った卵子の質が良いとは限らないのです。高齢出産に伴う他のリスクも鑑みて、早めの妊娠・出産であることに越したことはないようです。

■卵巣年齢とは

次に、「卵巣年齢」とは何を指しているのでしょうか。

一般的に「卵巣年齢」と呼ばれているものは、卵巣の中に残っている卵胞の数を推し測ることができる指標であり、卵巣年齢には個人差があります。卵巣年齢は血中のAMH(アンチミュラー管ホルモン)の濃度を測定することによって推定することが可能なもの。AMH濃度が高い=卵胞の数が多い=卵巣年齢が若い、ということになります。こちらは病院で検査を受けることによって知ることが可能な数値です。

ただし卵巣年齢は妊娠のしやすさを必ずしも示しているものではありません。卵巣年齢でわかるのは、あくまでも予備卵胞の数であって、卵子の質を示すものではありません。そのため妊娠率との関係性はありません。

たとえ卵巣年齢が若くても、卵子の質が悪い場合には、卵子が順調に育つことができずに妊娠に繋がらない場合があるのです。あくまでも「卵巣に卵子が残っている目安」であり、たとえ卵巣年齢が高かったとしても、質の良い卵子が存在している場合には、妊娠する確率は高くなると考えられます。

■卵子の質を上げて妊娠しやすいカラダづくりを

卵巣も卵子も若返らせることはできません。しかし今ある卵子の質を下げないことにより、妊娠しやすいカラダづくりをすることは可能です。

まずは「規則的な生活習慣を心がける」こと。特に良質な睡眠をとることは妊娠しやすさに関係があると言われています。睡眠ホルモンである「メラトニン」が正常に分泌されることで、その抗酸化作用により、卵子の酸化を防いでくれるのです。

このメラトニンは睡眠以外でもコントロールすることが可能です。例えば、リズムを伴う運動によって分泌が活性化されるため、ウォーキングやジョギングなどの適度な運動を行うことは、妊娠しやすいカラダづくりに繋がるといえます。逆に、カフェインやお酒、たばこ、ストレスによってメラトニンが抑制されてしまうため、そういった嗜好品を控えたり、ストレスを溜めないような生活を送ったりすることも大事なんですね。

さらに「冷え」は卵巣や卵子にとって大敵。子宮への血行を妨げる原因となってしまうため、普段から冷えているという人は温めるような服装や食生活を心がけると良いでしょう。


「いつか子どもが欲しい」と考えているみなさんにとって、卵子や卵巣のことを知っておくことはとても大切なこと。妊娠しやすいカラダづくりを続けることで、自分の健康を保つことにも繋がります。自分のために、そして将来の赤ちゃんのために、今から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

※本記事は、不妊治療専門病院である「医療法人社団レディースクリニック京野 京野アートクリニック高輪」の京野廣一先生に監修をしていだだきました。

(伊東ししゃも+ノオト)

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