月9「ラヴソング」ヒロインが抱える「吃音症」ってどんな病気?

月9「ラヴソング」ヒロインが抱える「吃音症」ってどんな病気?

テーマにした作品も多数
福山雅治さん主演の月9ドラマ「ラヴソング」。放送を見た人の間では、ヒロインが実は吃音症を抱えていた、ということも話題になっています。

吃音症ってどんな病気?

言葉の発音の流暢(りゅうちょう)さが損なわれる病気のひとつで、言葉の開始時に、最初の音を何回も速く繰り返したり、次の音が出ない状態(いわゆるどもり)です。

「わ、わ、わ、わたし」と言葉が詰まってしまったり、「わーーーーたし」や、「わ……たし」といったように言葉が出にくかったりするのも、吃音の症状といわれているようです。

声自体が出なくなることも

声がでなくなってしまい、先生の質問に答えが分かっていてもただ首を振るばかりです。先生も私が答えが分からないのかと思ったのか、すごく簡単な質問をしてくださいました。しかし、声が出ないので簡単な質問にも答えられず、恥ずかしい気持ちと情けない気持ちで、涙がでてきて授業終わりにトイレで泣く日々が続きました。

「どもってしまう」「笑われてしまう」という恐怖から、緊張がひどくなると声自体が出なくなることもあるそう。声が出ないと、「待って」などと言うこともできなくなるため、更にフラストレーションが溜まってしまいますよね。

吃音症は治らないの?

練習すればきちんと話せるとか、落ち着いて話せば大丈夫でしょ、と言う人もいるので、そう思う人がいなくなってくれればいいなと思います。緊張してどもるのと、吃音のどもりはまったく別物なんです。吃音の会のようなもので訓練して治る方もいますが、必ずしも治るとは限りません。

練習するなどして、症状が改善できる人もいるようですが、全ての人がそうだとは限らないようです。改善したい、ということは本人が一番感じていることなので、「治した方が良い」という態度は相手を苦しめてしまうのかもしれません。

吃音症をテーマにした作品

「ラヴソング」だけでなく、吃音症をテーマにした作品は数多く存在します。

●映画「英国王のスピーチ」
映画『英国王のスピーチ』予告編
アカデミー賞でも4部門を受賞したこちらの作品は、吃音持ちのイギリス王ジョージ6世と言語聴覚士の友情を描いた歴史ドラマです。実際に吃音の改善には、言語聴覚士や臨床心理士が携わることが多いようです。
● マンガ「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
新生活の最初に必ず行われる自己紹介。でも主人公の志乃ちゃんは吃音のため自分の名前を言うことができません。焦る志乃ちゃん、一方クラスメイトは爆笑……という最初のシーンを読むだけで、ほんの少しですが、吃音の方の苦悩を感じることできるのではないでしょうか。
●小説・映画「青い鳥」
重松清さん原作、阿部寛さん主演で映画化もしているこちらの作品。吃音でうまく話せない国語の先生が、生徒のいじめや悩みに真摯に対応していく姿を描いています。作者の重松清さん自身が吃音症ということで、詳細な描写が胸に刺さります。重松清さんの作品には、吃音症の少年が出てくる「きよしこ」という本もあり、こちらは主人公目線で語られています。

ドラマを見て興味を持った人は、ここから吃音の知識を身につけてみてはいかがでしょうか。


(きたざわあいこ+ノオト)

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