続・「いいね!」欲しさにアラフォーが引き振り袖着てみた…けどヤバい

続・「いいね!」欲しさにアラフォーが引き振り袖着てみた…けどヤバい

【コヤナギの切り身vol.29】
ハロー! 以前、ALICEYでロリータに変身した記事が少しウケたコヤナギユウだよ。

正直、あのロリータは個人的にはやり過ぎたなと思っていて、撮られた写真はあまりに痛々しすぎて2年封印してたんだよね。こうやって、記事にして笑ってもらえるならいいかと思って、やっと人に見せられたんだ。

それがウケたのなら、まぁ、本望だよ。

■恥ずかしくない「奇跡の一枚」撮りたい

とはいえ、記事なら笑えるアラフォーのロリータ姿も、リアルの友だちは笑いにくい。写真を見せたところでカッサカサの愛想笑いが返ってくるばかりだ。

そりゃ、できれば……こう見えて「嫁入り前」のわたしだ。

人に見せて純粋に褒めてもらえる「奇跡の一枚」を撮ってみたい。

ロリータじゃ、あんまりにもコスプレ臭が強すぎるから、和服ならいいんじゃない?

というわけでやってきました、浅草!
観光向けの「和」要素がむんむんと立ちこめるこの街に、この冬、全体的に「和」な商業施設が誕生。その名も「まるごとにっぽん」。外国人向けの観光施設かと思ったら、日本各地の「いいもの」をぎゅっと集めた場所でした。ハイソな奥さまがいっぱい。

そんな「まるごとにっぽん」の2階に、今回の目的地。

お店の名前は「夢写楽(ゆめしゃらく)」。

「和」を追求したフォトスタジオです。
「奇跡の一枚」って、商標登録されているって知ってた? 

変身フォトやお見合い写真などを得意とするメイクアップ・フォトスタジオ「オプシス」が所有しているとのこと。「夢写楽」は、そんなオプシスのフラッグショップ。つまり、盛り写真の総本山ですよ!

リアルな「いいね!」欲しさに、プロフェッショナルに盛ってもらいます!

■和メイクのポイントはマットでピンクな透明感

まずはコースを選択。

甲冑などネタに走りたく気持ちをグッと抑えて、本気度を示すためにも「夢舞台」というコースで引き振り袖を着ることに決めました。

まずはビフォアの写真を。

自分的にはかなり目を見開いているつもりなのに、イメージの半分くらいしか開かないのが、アラフォーのリアルなすっぴんです。
メイク道具は舞台用のもの。

フォトスタジオということで、照明に負けない発色の化粧品が必須だとか。
他に和のメイクのポイントも聞いてみました。

「華やかなメイクというと、洋装ではパールがかったキラキラした肌を作りますが、和ではとにかくマット肌です。マットでピンクっぽく仕上げていきます」

ピンクなんですか。色の白いは七難隠すなんていいますけど、青白ければいいってわけじゃないんですね。

「そうです。大切なのは、透明感。そして初々しさです」

なるほど、盛大に盛って下さい。
(ホットカーラー巻きながらヘアメイクされる姿はサザエさんのよう。彼女、24歳ですけどね)
あっという間にピンキーでマットな透明感メイク完成!

アップが耐えられるような顔面ではないですが、あんなに重力に負けていた目元が、バッチリ開きました。
(鼻の下にあるのはニキビ跡です)
そしていよいよ着付けへ。

■しまった、これ、花嫁衣装じゃないのか?

ヘアも整えてもらい、華やかな引き振り袖を羽織ります。

わたしひとりの身なりを整えるために、大人2人と取り囲まれ、めかされる体験は貴重です。
着物の美しさは一枚の布から生み出される立体美。身体の曲線に合わせ、同じ着物でも着る人によって印象が変わる秘密だそうです。夢写楽では、そういった着物の美しさも実感してもらうため、簡易的な衣装用の着物ではなく、帯も被写体に合わせてきちんと結んでくれます。
(わたしにはまったく見えない帯)
コヤナギ「いやー、着物って重いですねー。成人式とかしていないので、初体験ですよ」

夢写楽さん「そうですか、でも花嫁さんはもっと中に着込むのでこれでも軽い方なんですよ」

コヤナギ「そういえば、花嫁さんがお色直しに着てる衣装みたいですよね、これって」

夢写楽さん「ええ、引き振り袖ですから、花嫁さんの装いですよね」

コヤナギ「えっ。わたし、未婚なんですけど、先に婚礼衣装着ると婚期が遠のくっていいませんでしたっけ」

夢写楽さん「はいっ、着付け終わりました!」

コヤナギ(ま、まぁいいか……これ以上逃しようも……ブツブツ)

■素人慣れしてるプロの安心感!

わたしはライターのほか、デザインの仕事もしているためカメラマンの友だちが多い。だから「プロのカメラマン」というのを知っているつもりでいたんだ。

でも、違った。

わたしが知っているのは「撮られるプロを撮り慣れているプロ」だった。

「撮られるプロ」でないわたしがバッターボックス(つまりスタジオ)に立っても、どうしていいかわからず天を仰いでしまう。
だけど相手は「素人を撮るプロ」だ。

高性能の音声リモートコントローラーでわたしの身体の向きはもちろん、肩の上がり方、首のかしげ方、目線、笑顔の大きさ、そのすべてを操作してくれる。
(同じ台詞をわたしが発しても動いてもらえる気がしない。もはや魔法だ)
そしてこんなわたしの「奇跡の一枚」のために、シャッター音が聞こえない間はまた大人たちが動く動く!
(バックショットの帯を整えたり)
(着物の裾のシルエットをきれいなマーメイド型にしたり)
いつしか「奇跡の一枚」を撮るというごく個人的な欲望は、全員のプロジェクトになった(気がした)。
撮影が終わるとベストショットが絞り込まれていたよ。「夢舞台」コースでは15枚。そこから1枚を選ぶ。もちろん、追加料金で複数枚選ぶこともできるよ。

わたしが絞り込んだ「奇跡の一枚」は、3枚。

奇跡は……起きたのか!?

■正真正銘の「見合い写真」が撮れた

「どこに出しても恥ずかしくない」見合い写真が撮れた。

写真のクオリティ、盛り具合としてこれ以上ないだろう。

「どこに出しても恥ずかしくない」は写真自体にかかっている。

そう、わたしは妙なことを発見してしまった。

それは、「盛る」ということだけに特化するなら自撮りに勝るものはないのではないか、ということだ。

撮影後、自分で撮った「自撮り写真」がこれ。
正直、「盛れている」かどうかどうかで判断するならこれが一番盛れて撮れている気がする。

そういえばロリータの時もセルフィが一番盛れていた。

わたしは別に、自撮り写真をよく撮るタイプではないと思う(送る相手もいないし)。

それでも、こんなに顔が違うなんて、わたしが見ているいつものわたしはわたしじゃないの?

ひとつ、わかったことがある。

アラフォー。

それは、綺麗に撮れても素直に酔えないお年ごろです。

でも、あんなにたくさんの人にきれいにしてもらう体験は、すばらしかったなぁ。

着物だし、今度は母も誘って撮ってみたい。
(お土産に名刺サイズの写真をいただきました。キーボードが汚くてすみません)
(コヤナギユウ+ノオト)

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