えっ!? 北海道の「本を読まない人のための本屋」が気になる!

えっ!? 北海道の「本を読まない人のための本屋」が気になる!

北海道・北斗のディープスポットを紹介!
3月26日の「北海道新幹線」の開通を前に、にわかに活気づいている北海道。開通したばかりの北海道新幹線に乗って北海道を旅してみたいですよね。今回は、そんな北海道観光の際にぜひ立ち寄ってもらいたい、ちょっとディープなスポットを紹介します♪

■本を読まない人のための本屋!?

北海道から青森方面に、魚の尾のようにチョロンと伸びている渡島半島(おしまはんとう)。ちょうど尾びれの分かれ目部分に位置する、北斗市七重浜にそのスポットは存在します。

その名も「本を読まない人のための本屋wonderful world!」。えっ、本屋なのに本を読まない人のためってどういうこと!?
店内には雑貨や本がところ狭しと並べられています。でも、この内装、なんだかどこかで見たことがあるような……。
そこに現れたのが、満面の笑みで漫画家の楳図かずお先生よろしく赤白ボーダーを着こなす、店長の上村佳樹(うえむらよしき)さん。さっそくお話を聞いてみましょう! 

──店名、内装、店長と何から何までユニークなお店ですが、いったいどんな経緯で誕生したんでしょうか?

「前職で北海道旭川に赴任になり、その時に観光で訪れた函館に一目ぼれしたのがきっかけですね。ずっとお店を出す場所を探していたのですが、この地に降り立った時『きっとここにお店を出すことになる!』と直感しました。特に深い理由はないのですが(笑)。そこから3年くらい経った2011年の8月に、念願叶ってお店をオープンしました」

──なるほど、まさに運命を感じたわけですね。お店のコンセプトを教えて下さい!

「私がチョイスする本を読んだり、音楽を聴いたり、商品を通じて『この世界は素晴らしい!』と感動していただくことが当店の目的です。商品の説明だけでは終わらない、手書きのPOP。他のお店ではピックアップされにくい商品のクローズアップは当店の自慢です。お客様との会話の中でセレクトし、ジャズのように作り上げていく商品展開も日々心掛けています!」

──上村さんとの掛け合いの中で生まれる新たな商品との出会い。うーん、おもしろそう。もしや、「本を読まない人のための本屋」というコンセプトはそこから生まれているのでは?

「本を読まない方は、大型書店に入らないし、amazonで書籍を検索したりしません。身近な存在である町の本屋は淘汰されてしまい、コンビニには雑誌しかありません。当店には雑貨がひしめいている中に本がちりばめられています。本に興味がない方が、抵抗なく本に触れられるコンセプトをもとに展開しています。理想を言えば、新しいタイプの町の本屋さんになれればなぁ、と考えています」

──そんな上村さんの最近のイチオシは?

「『クレイジージャーニー』が今一番おもしろいテレビ番組だと思っておりまして、そちらに出演した方々の著作コーナーを最近推しております。

ちなみに、一番のお気に入りは『純粋に上村さんが好きなコミックをひとつ選んで』とお得意様から言われておすすめした『虫と歌 市川春子作品集』(講談社)という短編集です。内容を確認するために、一番のお気に入りの『日下兄妹』という作品をレジで読んだのですが、ボロボロと大粒の涙が止まらなくなって大変困りました」
独立する前は「ヴィレッジヴァンガード」に勤めていたという上村さん。このポップや内装、どうりでどこかで見たことあると思った!

──3月26日に北海道新幹線が開通します。何か期待していることや、予想している変化などはありますか?

「お店の場所は新幹線の駅からも『函館駅』からも離れた場所にあり、コンセプトからしても観光客の方には向けていないお店です。ですから、直接的に影響はあると考えていません。新幹線効果で、函館や北斗が盛り上がれば、そのうち当店にも良い影響が出て、もうしばらくお店が存続できるんじゃないだろうかな、くらいにしか考えていません。と、さほど期待していないようなことを言いつつ、先日全国ネットのテレビに紹介されまして、注目されることとなりました。ありがたいやら恥ずかしいやらですが(苦笑)」

──意図せず注目される結果となったわけですね(笑)。北海道新幹線開通後、北海道への観光を予定している方々に伝えたい想いはありますか。

「函館や北斗には世界に誇れる観光名所が多数あります。新幹線開通によって、たくさんの方に遊びに来ていただき、道南の良さを多くの方に知っていただければ、こんなにうれしいことはありません。すべての観光地を見尽くして、まだ余力が残っておりましたら、さほど期待はせず、当店にも足をお運びください」

北海道にある「本を読まない人のための本屋」とは、本が苦手な人でも、ユニークな店長さんが寄り添うように「ワンダフル」な世界の魅力を教えてくれる、出会いの空間だったんですね。あなたも北海道新幹線に乗って、「wonderful world!」へ足を運んでみては?


画像提供/本を読まない人のための本屋wonderful world!

<スポット情報>
本を読まない人のための本屋wonderful world!
北海道北斗市七重浜4-39-1
TEL 0138-48-5201
営業時間12:12~23:23 
火曜日定休

(目良シンジ+ノオト)

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