好きなことしてる? 21歳津軽三味線奏者の「夢の追いかけ方」

好きなことしてる? 21歳津軽三味線奏者の「夢の追いかけ方」

一歩を踏み出す勇気!
青森県の伝統芸能「津軽三味線」。毎年弘前市内で行われている世界大会では、全国の津軽三味線奏者たちが集い、その演奏技術を競い合います。
津軽三味線奏者・中村祐太さんは、現在21歳という年齢にも関わらず、2015年津軽三味線世界大会「個人B級」部門を優勝するほどの実力者! 現在は師匠である渋谷和生さんのもとで修行し、渋谷さんのお店「津軽三味線ライブ あいや」などで演奏を披露しています。そんな中村さんにはいつか叶えたい大きな夢があるんだとか。夢に向かって奮闘中の中村さんから「夢の追いかけ方」 を学んじゃいましょう☆

■何より自分の夢を追うことが大事

──現在、 青森県弘前市を拠点に活躍中の中村さん。 ご出身はどちらなんですか?

「静岡県浜松市です。 実家はうどん屋で津軽三味線とはぜんぜん関係ないんです(笑) 」

──ご実家が静岡県でうどん屋さん!? では、津軽三味線とはどのように出合ったのですか?

「幼いころから祖父が津軽三味線をよく弾いていたんです。 三味線の体中に響く強い音色が好きだった僕は、 弾き方を祖父に教わっていました。 小学生のころは毎日三味線を触っていたんですけど、 中学生になると、別の部活に入って興味が少しそれてしまったんです。 その後、高校1年生の時に弘前で行われた大会の動画を見ました。 その時に、今まで自分が思っていた三味線とはまるで違うなと思いました」

──具体的に津軽三味線のどういうところが違うと感じたのですか?

「津軽という本場で演奏している方たちの『撥(ばち)さばき』に度肝を抜かれたんですよね。 弘前の演奏は力強くて心に響いてきました。 なかでも師匠の演奏は、周りと比べ物にならないぐらい力強かったんです。それに憧れて、また三味線をはじめ、高校卒業後に師匠のもとへ弟子入りしました」 

※撥(ばち):三味線を弾く際に用いる棒状の道具

■「上手くなってやろう!」という向上心が原動力

──高校卒業と同時にひとりで弘前へ来て、 不安はありませんでしたか?

「はじめはやっぱり不安でしたよ。でも正直、新たな環境に慣れることで精一杯だったので、そこまで寂しくなったりはしなかったです。師匠が経営しているお店で演奏させてもらっているので、お客さまのリアルな反応を感じながら、とにかく上手くなってやろうという思いで練習を重ねてきました」

──新たな環境に慣れるのは大変ですよね。はじめて弘前に来た時はどのような印象をもちましたか。

「弘前に来る前は、正直田舎だよな……と思っていました。 でも実際に来てみて、必要なものはすぐに買いにいけるし、桜やねぷた祭りは素敵だし、住みやすい街だと感じました。 あと、観光スポットの多さには驚きました。そこは浜松が負けたと思いましたね(笑)」

──先日、 弘前では津軽三味線とストリートダンスがコラボしていましたよね。 中村さんも参加していましたが、 とても斬新な発想だと思いました。

「最近は三味線を受け継ぐ若者が少ないというのが現実です。 三味線とストリートダンスをコラボさせることで、 若者に興味をもってもらうきっかけになったと思っています。今後も、若い人の興味があるものとどんどん組み合わせていってほしいです!」

■目標をハッキリと! そして、行動してから失敗しろ

──中村さんは、 今年の5月には3年間の修行を終え地元へ帰ってしまうとか…… 地元へ帰ってからの目標はありますか?

「民謡などの昔からあるものと三味線とのコラボをやりたいなぁ。僕は古典的なものが好きで、それらを守っていきたいんです。浜松を拠点として、まずは、僕の名前や津軽民謡などの知名度を上げて、 いずれは人に教えていく存在になりたいです」

──常に夢に向かって前向きな中村さんですが、 前向きになれる秘訣は何ですか?

「具体的な目標があることですね。目標が明確であればあるほど、やる気も出てくるし、何をするべきなのか見えてきます。 あとは、結果を恐れずにとりあえず行動してみること。行動してみないことには何も始まらない。どうせ失敗するなら、行動してから失敗した方が得るものが多いです。僕も弘前に来ることはかなりのチャレンジだったけど、勇気を出して良かったと本当に思っています」

地元・浜松へ帰っても、津軽三味線の伝統を受け継いでいくと語った中村さん。ご自身の夢に向かって頑張る姿を応援したいですね☆ 

それでは最後に今回ALICEYのために特別に演奏していただいた、中村さんの「じょんがら節」をご覧ください! 
2016 津軽三味線 中村祐太 じょんがら節
(出典 : YouTube/ha ta
実際に目の前で中村さんの演奏を聴いた時に、三味線の弦をたたく振動が体中に伝わってきて鳥肌が立ちました。三味線は「耳で聴く」というより「体で聴く」演奏。この動画は実際の演奏の10分の1くらいの迫力しかありません。 機会があったら、ぜひ生演奏を聴いてみてくださいね♪

(高田春菜+ノオト)

※この記事は、青森県が実施する「20代を変える『生き方ナビ』事業」との協業により、県内の大学生が「ALICEY学生特派員」となり、青森で暮らすことの魅力を学生主体で情報発信するために作成された記事です。

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