神社検定3級が教える。ざっくり古事記2〜イケメン神様が死にすぎる件〜

神社検定3級が教える。ざっくり古事記2〜イケメン神様が死にすぎる件〜

【コヤナギの切り身vol.6】
日本神話の神代編がゆるくて好きなコヤナギユウ(神社検定3級)だよ。専門家やマニアの人みたいに正確には答えられないけど、おもしろおかしく伝えることは大得意。今日は神様界の現役アイドル・オオクニヌシの子どもの時の話だよ!

神様には大きく「天つ神」、「国つ神」の2種類あって、オオクニヌシは国つ神。日本で生まれ、より人間臭い神様って感じなのだ。

今やイケメンと知られる(!?)オオクニヌシだけど、子どものころは大人しかったそう。だから兄弟の神様には目の敵にされていて、いじめられてばかり。因幡にきれいな姫がいると聞いて求婚ツアーに行く時も、オオクニヌシは荷物持ち。

道を先に行く兄弟たちは、毛をむしられて苦しむうさぎに遭遇。なんでも、そのうさぎは離れ小島から因幡に渡るため、海のワニ(今でいうサメらしい)に数を数えるとウソをついたらしい。島から因幡まで並んだワニの背中をぴょーんぴょーんと数えながら渡ったんだけど、最後の最後に騙したことがバレて、怒ったワニに毛皮をはがされたそうな。そんなうさぎにいじわる兄弟たちは「海水を浴びて風に当たってたら治るよ」とウソを教えてからかう始末。真に受けたうさぎは言われたとおりにして、痛くて痛くて泣いていました。

遅れてやってきたオオクニヌシは、泣いていたうさぎに事情を聞いて「すぐに身体を川の水で洗って、ガマの粉を塗るといいですよ!」と助けます。そんな性格の良さを評価され、姫はオオクニヌシを逆指名! オオクニヌシと姫は結婚しました。
これが有名な「因幡の白ウサギ」だけど、話の肝はここから!

結婚に嫉妬した兄弟はオオクニヌシを騙して殺すことに! ……怖い!

正義感の強いオオクニヌシに「山で赤いイノシシが暴れているので、退治する」とそそのかし、オオクニヌシめがけて赤く焼けた大岩を転がし、「赤いイノシシ」だと思ったオオクニヌシは焼けた岩を全身でキャッチ!! そのまま焼け死んでしまいました。ひどいし、仮にそれが本物のイノシシであっても命が危ないと思うぞ、オオクニヌシ!

それを知ったお母さん(もちろん神様)は天に登って偉い神様に相談。天つ国の偉い神様はアカガイ姫とハマグリ姫を派遣し、オオクニヌシを生き返らせることに。すると焼けた肌はすっかり元通りになって、若いイケメンとして復活。
で、これをまた兄弟が見ていて……今度は大木の割れ目にオオクニヌシを誘い込み、挟んで圧死! 警戒心を持ってよ、オオクニヌシ! チーズにつられるネズミじゃないんだから。

またしても死んでしまったオオクニヌシを生き返らせたのは、やっぱりお母さん。(二度目の蘇生方法は不明)

母「このままだとまた殺されちゃうから、和歌山へ逃げて!」

しかし、逃げるオオクニヌシに兄弟たちも追い付き、執拗に矢を放って命を狙ってくる。その時、謎の小人(!)が現れ、危機一髪を乗り切るけれど……長くなるので、また今度。

素直すぎて死んでばっかりのオオクニヌシだけど、災難が多い分、たくさんのいい人(神だけど)に助けられ大物になっていくので、損をしたり失敗したりすることはそんなに問題じゃないんだな、きっと。

<プロフィール>
コヤナギユウ
デザイナー/イラストレーター/エディター。(株)yours-store代表取締役。東京ナイロンガールズ編集長。1977年生まれ。新潟県出身。好奇心旺盛で天真爛漫な性格から、旅先の風景や出会った人の見せる素が魅力的な写真に、言葉やイラストを載せた絵日記風のブログが大人気。

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