美しすぎるお雛さま! 「後藤人形」の世界にうっとり♪

美しすぎるお雛さま! 「後藤人形」の世界にうっとり♪

女の子の憧れ……!
3月3日はひな祭りですね。子どものころにお雛さまを飾り、家族と一緒にお祝いした女性も多いのではないでしょうか。そんな日本の伝統的な文化であるひな祭りですが、最近「今までとは少し違う」お雛さまが登場している、ということで話題となっています。

それがこちら。
妖精~さくら~
お雛さまといえば赤い十二単が定番ですが、こちらの淡いさくら色と若草色のお着物に身を包んだお雛さまは、暖かい春の訪れを感じさせてくれるよう。妖精のようにちょこんと乗せた花かんむりがとてもかわいらしいですね。

このお雛さまは岐阜県にある、雛人形と五月人形の製造卸問屋「後藤人形」の作品。ステキなお雛さまがいっぱいのお店なんですよ。今回はそんな「後藤人形」の世界をご紹介しましょう。

「後藤人形」の世界

花てまり~萌黄~
こちらもとっても春らしい作品。グリーンの十二単の配色が珍しくてきれい! 自然をモチーフにした作品の数々は、それぞれ美しいストーリーを感じさせてくれますよね。

こちらの「後藤人形」のお雛さまには多い時で100名以上の職人たちが関わっているんですって。衣装や小物、お人形の顔、飾り、すべてが1つひとつ手作り。お人形に合わせて手作業で染められたお花や、昔ながらのかんなを使って仕上げられた台座など、まさに職人たちの技術の結晶なんですよ。
また小物として飾られたお花はなんと、ネックレスや髪飾りとして使えるんです。これには「七五三や成人式、結婚式など、大切な日に身に付けて、お雛さまと一緒に成長して行って欲しい」という願いが込められているそうですよ。

お雛さまに込められた想い

今回、「後藤人形」の三代目、節句人形工芸士の後藤由香子さんに、お話をお伺いしました。

――お雛さまを作る上で、後藤さんが大切にしていることはなんでしょうか。

「私たちは『伝統は今を生きている』というキャッチコピーのもと、お雛さまの制作を行っています。これは日本の伝統文化を、今生きている私たちが楽しんでこそ、次の世代へと伝えることができると思うから……。大切なのは、形は変わっても、心を伝えることだと思っています」
森のウエディング
――数あるお雛さまの中で、特に思い入れのある作品はありますか。

「今年度は、『Gothic』、『森のウエディング』という2作品に、特に思い入れがありますね。私たちの『伝統は今を生きている』という想いが特に込められています。ひな祭り文化に関心がなかった方に、少しでも振り向いてもらえるきっかけになればと思います」
Gothic
――たしかにゴスロリがテーマの「Gothic」はインパクトも大きい……! 伝統を大切にしながらも、現代の感性や発想を取り入れた、ステキな作品へと仕上がっていますよね。
森のくまさん
――最後に、ALICEYの読者へ一言お願いいたします。

「ひな祭りは、すべての女性が綺麗なものや夢のあるものをお家に飾って、おいしいものを食べて華やいだ日を過ごすものだと思っています。それは現代風に言えば楽しい女子会みたいなもの。英語に訳すとGirls festivalですよね(笑)。その場所に、日本の伝統工芸技術の集大成でもあるひな人形があれば、繊細な感性やお人形を愛でる心の余裕とやさしさが芽生えるのではないでしょうか。

本来、お雛さまは将来の赤ちゃんの姿、お殿さまは将来の旦那さまを表しています。もしみなさんがお子さんを授かった時には、どんな子に育って欲しいか夢を描きながらお雛さまを選んでいただきたいな、と思います。

また、ご自宅に持っていらっしゃる方は、それは自分が生まれた時にご家族が思いを込めて選んでくださった愛の詰まった宝箱。しばらく出していなかった方は、ご家族の愛を感じながら飾ってあげてみてはいかがでしょうか」

心を伝える伝統文化、ひな祭り。形は変わっても、伝えたい想いというのは何年、何十年と、変わらないのかもしれませんね。

画像提供/後藤人形

(伊東ししゃも+ノオト)

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