文系サンも夢中になれる理系マンガ3選

文系サンも夢中になれる理系マンガ3選

理系男子の思考もわかっちゃう!?
ご存知ですか? にわかに「理系」マンガブームがキテいることを。「理系」と聞いてアレルギー反応を起こす人もいるかもしれません。でも、そんな人にこそぜひ読んでもらいたい「理系マンガ」3作品をご紹介します。知れば知るほど奥深さに気付く、医学やサイエンスの世界。時に笑い、時に萌えながら味わっちゃいましょう。

■『決してマネしないでください。』(蛇蔵/講談社)2巻(未完)

舞台は「女子がいなさすぎる」工科医大。そこで繰り広げられるド理系の人々の日常を描いた「タメになる」理系学習ギャグ(?)マンガです。特におもしろいのが、理論物理学の研究者高科先生が科学に疎い学食のおばさんにわかりやすく解説する「理系」偉人伝。例えば、発明王エジソン。彼は実は非常に嫉妬深く、陰湿なやり口で有能な弟子ニコラ・テスラの考えた交流電流の研究を邪魔していました。でも、交流電流はやがて世界に認められ、今の私たちの生活に多いに役立っています。(ACアダプターのACは交流という意味!)他にもヘンタイ的な天才(?)天才的なヘンタイ(?)が続々登場。教科書に載っている偉人も人間なんだなあ(しかも、かなりツッコミどころが多いタイプの)と思うと、一気に科学が身近に感じられそうです。

■『はたらく細胞』(清水茜/講談社)2巻(未完)

イケメンサディストの白血球に、幼稚園児みたいなかわいい血小板……。なんと本作は、人間の「細胞」を擬人化してしまった究極の医学マンガなのです。例えばインフルエンザウイルスが体内に侵入したら、白血球「増殖する前に殺すしかない!」ナイーブT細胞「僕には無理ですッ」マクロファージ「ふふふ……大丈夫ですか?」こんなやりとりが繰り広げられます。これがどこかの遠い惑星の話ではなくて、体の中の話だというのがおもしろいところ。イケメン白血球くんは今日もあなたの血液を移動し、細菌やウイルスを撃退しているのです。風邪をひいたりケガをしたりした時に、健気に任務を全うし、時に散っていく彼らのことを思い出したら力が湧いて免疫力が上がるかも!? 自分の体を今より少し愛おしく思えるようになるかもしれません。

■『ドミトリーともきんす』(高野文子/中央公論新社)全1巻(完結)

科学者が書いた本を読んだことありますか? 科学者の本なんて、自分には一生縁のないモノと思う人もいるかもしれません。そんな人にこそ読んでほしい名作です。作品の舞台はドミトリーともきんすという名の学生寮。実在の科学者4人が寮生として暮らしています。寮生の「ナカヤくん」こと中谷宇吉郎は物理学者であり、随筆家としても有名。「雪は天から送られた手紙である」という言葉を残しています。科学者たちに直接会えなくても、彼らの残した言葉の数々からその「まなざし」を感じ取ることは私たちにもできます。誰かの「まなざし」を知ると、どこか知らない国に行った時のような新鮮な発見があります。当たり前だけど、心が忙しいと気付けないような大事なことに気付かせてくれます。ゆったりとした気分の時に、少しずつ心に染み込ませるように読みたい作品です。
3作品全く違う切り口で「理系」の世界の扉を開いてくれます。理系って以外とロマンティック! 気になったら、関連書籍も手に取ってみて。

(岩崎由美/マンガナイト+ノオト)

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