昼夜3日間にも及ぶ! 本州最北端・佐井村最大の祭りに潜入

昼夜3日間にも及ぶ! 本州最北端・佐井村最大の祭りに潜入

村を挙げての一大イベント!!
全国津々浦々、さまざまなお祭りがありますよね。その地域の特色を表すお祭りは、住民同士の絆を深めたり、外から観光客を呼んだりと、地域を活性化させる重要な存在です。

特に地方では、「村を挙げてのビッグイベント」として、地域全体が祭り一色になるところも多数! 青森県下北半島にある「佐井村(さいむら)」もそんな村の一つ。

本州の最北端である、下北半島に位置する佐井村は、人口2500人ほどの小さな村。仏ヶ浦や願掛岩などの観光スポット、ウニなどの新鮮な魚介が有名です。

そんな佐井村が1年で最も輝くのが「箭根森八幡宮例大祭(やのねもりはちまんぐうれいたいさい)」です。元禄9年(1696年)に始まったとされ、なんと2015年で320年目となる長~い歴史を誇っているお祭りなのです!

昔、海路が栄えていた佐井村は京都とも交流があり、祇園祭の流れを汲んだ様式になっています。毎年9月14日から16日まで行われていて、村人の生活の平安に思いを込めながら神楽や行列・山車が村中を練り歩きます。

昼夜3日間にも及ぶ大規模な村祭りって、一体どんな様子なんでしょうか? というわけで、早速、筆者も祭りに潜入してきました★
1番先に村中を練り歩くのは神楽です。一軒一軒で神楽を振る舞って無病息災を祈ります。
続いて行列がずらり! 真ん中にいるのは天狗様です(正式には猿田彦と言います)。履いている下駄が高くて、歩くのが大変そう……。
最後を彩るのは大きな山車です。高さ約3m、横幅約2mで、迫力満点です!
山車を引くのが、このワイルドな祭り男たち! 下北弁では衣装を着ることを「もよる」と言います。衣装を「もよった」男性たちはとっても凛々しい! 情熱的な雰囲気が漂っていてかっこいいですね!
「てこ棒」と呼ばれる木の棒をタイヤに当てながら、山車の軌道を調節しています。ちなみに山車のタイヤは木でできていて、全国的にも珍しいそう。危険がつきまとうため、熟練の技が光る祭りの花形なんですって!
山車は夜になると明かりが灯されます。なんとも幻想的です。
山車は神様が乗っているそうです。2階建てになっていて、上には見張り役の大人と小さい子どもたちが乗ります。
佐井村の人々は心から祭りを楽しんでいる様子です。みなさんの笑顔がとっても素敵ですね!!
祭りのあとは、佐井村で採れた数々の新鮮な魚介類のごちそうで乾杯!

こんなに盛大な「箭根森八幡宮例大祭」ですが、続けていく上ではさまざまな困難も。人口減少による担い手・資金不足といった問題は深刻なようです。そんな困難を乗り切るために、祭りの縮小や若者への伝承、地域おこし協力隊によるPR活動などを行っているそうです。

本州の最北端から祭りに懸ける男たちの熱い鼓動が伝わってくるようですね。地方で長年続けられてきた村祭りこそ、今後も続いていくべき大切な文化。今回ご紹介した箭根森八幡宮例大祭は間違いなくその一つです。

何より、祭りの空気感は、現場でしか味わえないもの! ぜひあなたも本州最北端・佐井村で箭根森八幡宮例大祭を楽しんでみては?

(藤岡真希+ノオト)

※この記事は、青森県が実施する「20代を変える『生き方ナビ』事業」との協業により、県内の大学生が「ALICEY学生特派員」となり、青森で暮らすことの魅力を学生主体で情報発信するために作成された記事です。

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