見渡す限り赤い絨毯に染まる、幻の一週間! 「ツンドラ紅葉」って知ってる!?

見渡す限り赤い絨毯に染まる、幻の一週間! 「ツンドラ紅葉」って知ってる!?

【コヤナギの切り身vol.23】
ざっす!

「幻の」とか「冒険」とかって言葉が大好きなコヤナギユウだよ〜!

秋の季節を感じる「幻の現象」といえば、紅葉の一択で異論を認めないんだけど、地球を感じる「幻の紅葉狩り」があるんだよ!

その名も「ツンドラ紅葉」!

「ツンドラ」だよ「ツンドラ」!

どう、この文字列。教科書で見たっきり久々に見たんじゃない?

さっぱり覚えてないので調べてみたよ。

ツンドラとはロシア語で「永久凍土」という意味で、ツンドラ気候とは永久凍土が溶けない寒帯を指すらしい。特徴は低い木々。あまりの寒さに人間の腰の高さ以上の樹木が育たないのだ。

そんな寒さ厳しいツンドラにも短い夏が来る。とはいっても夏の最高気温は0℃以上10℃未満がツンドラ気候の条件。そしてあっという間に過ぎ、長い冬が来るのだ。そこに「幻」が発生する。

場所はカナダのユーコン準州。

州都のホワイトホースからクロンダイク・ハイウェイを北上すること9時間!

「トゥームストーン準州立公園」というところに着いた。

到着した時、ガスが出ていた。
この写真はビジターセンターからの眺め。

なんか、すごそうだけどよく見えない……。
薄ぼんやりと見える木々が鮮やかだっていうのはわかる。

人工的な庭園なんかではなく、自然が織りなす芸術品。
絵の具は木々。

グリズリーの好物といわれるワイルドベリーも、この華やかさに一役買っている。
こっちはブルーベリー。
白っぽいのは……雪じゃない。
「ライケン」という藻と苔の中間の植物で、ここ「トゥームストーン準州立公園」の固有種。カリブーの大好物なんだって。つまみ上げて一口かじってみた。中は空洞で、海藻のような歯ごたえ。アクもクセもなくサラダにしたらおいしそう。カリブーと気が合いそうだ。
永久凍土もほころんでいて、ライケンのファーをまとった大地はふかふかしてた。

あ!

少しずつガスが晴れてきた!
どうなってるの?

「ツンドラ紅葉」って、どんな感じなの!?
わ、あんなところに丘がある!

っていうか……川?
え?
うわ、もしかしてここ……
すごく広いんじゃない?
あ、夏毛の雷鳥だ。
……。

言葉がないよ。
(呆然とするわたし)
すごい、地球って。でかい。

見渡す限り鮮やかに色づいて、わたしたち以外の人間の姿は見えない。

東京都23区がすっぽり入る面積が一斉に赤くなり、そして一気に葉を落とすそうだ。そのため、この景色が楽しめる期間は約一週間。

「ツンドラ紅葉」は、こんなにスケールが大きいのに、幻の紅葉なんだ。

大冒険の末に出合ったのは、こんな風にカメラの中になんて収まらない宝物だった……なんて、うまいこと言いすぎかな。
壮大な自然を前にわたしの言葉の表現なんて無力だ。

完敗だよ。

いつも結びの言葉に「また長くなっちゃった」って書くけれど、写真に負けて全然書けなかった。

写真でこんなにすごいんだから、実際に対峙したツンドラ紅葉はもっと、本当にすごいんだよ。

このお宝が拝めるのは、8月末〜9月上旬の一週間。

ユーコン準州の秋は早くて短いんだ。

いつか、みんなにもライケンの絨毯の上を弾むように歩いて欲しいな。

今回は全然語れなかったのに、ここまで読んでくれて、ざすざす!

関連記事