「地方×女の子」ビジネスの第一人者 「ハピキラFACTORY」の魅力に迫る

「地方×女の子」ビジネスの第一人者 「ハピキラFACTORY」の魅力に迫る

仕事も、人生も、HAPPYに!
女の子が地方に興味を持つきっかけをつくりたい! そんな思いから、「かわいい」をテーマに地方の商品パッケージのプロデュースを行っている会社「ハピキラFACTORY」。経営するのは、可憐なキラキラ女子2人組、正能茉優さんと山本峰華さん。なんと、大学生の時に起業して以来、大手企業に就職した現在も兼業という形で、精力的に活動を続けています。

そんな彼女たちに、地方に関わるようになったきっかけやハピキラの活動、楽しく働く秘訣まで、たっぷりと話を伺ってきました。目からウロコが落ちまくりです!

■クリスマスまでに、彼氏じゃなくて会社をつくろう!

ーーもともとお二人は、地方や田舎に興味があったんですか?

山本さん「全然なかったです。初めて地方を意識したのは、大学生の頃。長野県小布施町の『まちづくりインターン』に参加したんですが、行ってみたら本当に何もなくて驚きました。学生同士で進めたまちづくりの話し合いも、景観や道路や建物を変えることだけで解決しようとするから、すごく違和感があったんです。そこで、もっと別の視点を入れた方が良いと思って、全国から240人の若者を集めて、まちづくりについて話し合う『小布施若者会議』というイベントを開きました。内容を考えたり、町の人にお願いをしたりするのに、2年間小布施に通い続けて開催したイベントは、今年で4回目になります」

――田舎に興味がなかったとは思えないほどの行動力ですね(笑)。

山本さん「東京に戻る度に『もう行きたくない』と思っていましたが、決めたからにはやらなきゃ、という責任感が強くて(笑)。結果、イベントはうまくいったんですが、会議の参加者に女子がすごく少なかったんです。ただ『地方に来て』と呼ぶだけでは女子は地方に興味を持ってくれない。だからこそ、地方に女子を集めるために何ができるかという次の課題に取り組みました。しかも当時、2人とも彼氏と別れたばっかりだったんですよ(笑)。だから、どうせならクリスマスまでに彼氏じゃなくて会社つくってやろうって」

■2,000個売ってみて、わかったこと

ーーそこで、地方の商品パッケージをかわいくデザインすることで、女子が地方に興味を持つきっかけをつくろうとされたんですね。プロデュースする商品を選ぶ基準はあるんですか?

正能さん「まず、商品自体が良いものであること。その上で、パッケージが女の子から見るとかわいくないということ。パッケージを変えるだけで、力を発揮する商品を開発するにはこの両方が必須です。あとは、商品にストーリーがあること。私たちが手掛けた『かのこっくり』でいうと、元の商品の『栗鹿ノ子』を作っている小布施堂さんは、100年の歴史を持つ老舗なんですよ。さらに小布施という町は、栗菓子によって支えられている町でもあるんです。長い間、小布施町を背負う『栗鹿ノ子』だからこそ、若い世代にも知ってほしい、食べてみてほしい。そういうストーリーをプッシュしました」

山本さん「大事なのは、若者にその商品を好きになってもらって、リピートしてもらうこと。そのためには、商品が良いもの・おいしいものであるだけではちょっと弱いんです。良いものは世の中にたくさんありますからね。でもそこにストーリーが乗ることで、リピートしてもらえる。それがまちづくりにも繋がっていくと思うんです」
――なるほど。ちなみにお二人は、手掛けた商品の販売まで行っていますが、それはなぜですか?

正能さん「ものづくりって、物をつくることだけじゃなくて、それを広めて、売るところまでセットで考えないといけないと思うんです。どんなにかわいいものがつくれたとしても、それを暗いお店の端で売ってたら売れないですし、知られていない商品なら目も留めてももらえないかもしれない。ものづくりに関わる中で、かわいいものをつくるだけじゃ足りないと気づいたんです。ただ、女の子に買ってもらうためにも、なにより本気で売るためにも、自分たちがいかに『かわいい!!』と信じられるものをつくるかということはやっぱり大事です」

山本さん「地方のプロデュースをする人は、みんな商品をつくることに目を向けがちなんです。だからこそ、そこに商品を売り切るという私たちのニーズがあるし、それが強みにもなるんです」

――実際に、最初の商品「かのこっくり」は、目標の2,000個を完売しましたよね。

山本さん「最初は、クライアントもただの女子大生である私たちに何ができるんだって感じで半信半疑だから、うまく進まないこともたくさんありました」

正能さん「結局、“若い女の子が楽しそうに地方のお仕事をする”という現在のキャラを軸にする限り、きちんと結果が伴わないと誰も信じてくれません。だからこそ、結果にはこだわります」

■おいしいから食べる! 楽しいから仕事をする! 

――お二人はハピキラFACTORYを起業されたあと、それぞれ別の会社にも就職していますよね。

正能さん「私たちにとってハピキラで仕事をすることは、『ごはんを食べる』のと同じように、生活の一部みたいなもの。だからみんなと同じように、就職したのも自然な流れだったんです。それに、ハピキラはすごく小さなベンチャー企業だけど、大きな企業や自治体と一緒に何かをやったり、大きな組織に入って学んだりすることで、実現できることはどんどん増えていくと思うんです。今は、両方の会社がすごく楽しいので、『企業しながら、就職する』という新しい働き方も悪くないな、と日々感じています」

山本さん「私は今、女性の新しい生き方や働き方を進めていくプロジェクトを会社で行っています。これからの20代女性は、専業主婦か、バリバリ働くかだけでなく、例えば子育てや仕事や趣味を自分のペースで進める働き方、生き方をしたほうが良いんじゃないかということで取り組もうとしているんです。これも、私が2つの会社で働いているからこそできた考え方なんですよね」
――仕事をする上で、つまらないと感じたり、転職を考えたりする人も多いと思うんですよ。楽しく仕事をする秘訣って何ですか?

正能さん「私にとって『楽しい仕事を探す』のは、『おいしい食べ物を探す』という感覚と同じなんです。おいしければ食べるし、楽しければやる。やらなきゃ何事もわからないし、挑戦しない限り、楽しい仕事は見つからないと思います」

山本さん「もし悩みがあったら、上司に相談すると意外と親身になって対応してくれることもある。だから1人で悩んでないで、もっと周りに言えばいいんじゃないかな」

正能さん「会社は、生きてきた時代も環境も違う人の集まり。上司や先輩に、私が思う当たり前が通じないこともあります。私も以前、『自分のことを何もわかってもらえない』と悩んだ時期がありました。でもそれは私がなにも言わなかったから。結局、主張も説明もせずにわかってほしい、なんて無理なんですよね。人は全く別の個体、だからこそ話をしないと分かり合えないということを前提に動けば、もっと働きやすい環境はつくれると思います。でも、一方で、自分の意見を理解してもらった時は感謝することも必要。自分の意見が通るということは、相手が譲ってくれた結果でもあるわけだから。私自身そのことに気付いてからは、会社の仕事もすごく頑張れるようになったんです」

山本さん「もちろん、ただ主張するだけじゃ理解されないから、そのためにも自分のやりたいことや目標は持たないとだめですけどね。その上で、自分にしかできない価値を見いだせたら楽しくなっていくと思うんです。ハピキラFACTORYも、自分たちにしかできないというところをすごく大事にしているから」

2人の考え方はとてもシンプル。「変だな」と思ったらはっきり言う、やりたいと思ったら行動する。誰もが羨むような生き方ができるのは、その陰でとてつもない努力をして結果を残しているから。それが自信となり、彼女たちをより輝かせているのだと思います☆

ハピキラFACTORYでは、各都道府県のおいしいお菓子を詰め合わせた「Japan Omotenashi Collction」や、刃物のまち・岐阜県関市でつくった「10年使えるmy包丁」を展開中。ぜひ一度公式サイトをチェックしてみて!

(榮みほ+ノオト)

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