ガサゴソ、バタバタ…女性の島への移住の一番のハードルは例のアレ

ガサゴソ、バタバタ…女性の島への移住の一番のハードルは例のアレ

【三谷晶子の島暮らしあるあるVol.3】
家の軒先にハチが巣を作ってて、網戸の隙間から入り込んで首筋にキスマーク状の刺し跡なう。

夜に外に出たらヤドカリがチーマーのように道路に集っていて驚いた。普通にこぶし大の大きさとかあるんだけど!

手が乾燥したので、島に来る前に友人からいただいた某有名ブランドの超いい匂いがするハンドクリームつけたらカナブンが手に激突しまくる大惨事。

……など、島で暮らし始めてすぐに島での日常をTwitterでつぶやいていたら、東京の友人に言われました。

これぞ、リアルどうぶつの森(笑)。

こんにちは。美しい海と緑の山々とともに、虫もイノシシもネズミもヤドカリも盛りだくさんな島、加計呂麻島(かけろまじま)在住の小説家、三谷晶子です。

これでも、都内にいる時は「虫やだー! きゃー!」とか言ってたんです、私も。

しかし、移住して3年目になる現在ではもう慣れました。

今回は、私が身をもって体験した「島暮らしあるある」をお伝えしたいと思います。

■服の中まで入り込む、スケベ虫との戦い

東京から持ち込んだ花の甘い香りがするキャンドルやハンドクリームやルームスプレー。つけていると花の香りのせいか虫が寄ってくるので使えるのは残念ながら冬のみです……。
加計呂麻島は海も山も豊かで、その分、虫が多いのです。蚊など、東京で見るのより3倍くらい大きかったりします。

そして、島にはスケベ虫という困った存在がいるのです。

スケベ虫は普通の蚊より小さくて、4月ごろ、浜辺によくいる虫。別名ではエッチ虫、またはスベと呼ばれているそう。正式名称はトクナガクロヌカカという蚊のようです。

この虫がなぜスケベ虫、エッチ虫と言われるかというと、服の中に入り込むから。それも、胸や脇の下など柔らかいところを刺します。

移住してすぐこのスケベ虫が大量発生していたビーチにいたら、首筋から脇の下まで刺されて皮膚が赤と白のまだら状態に。

幸いすぐに治りましたが、あまりの痒さに知らず知らず人前で脇の下を掻いていたなど、女性としてあるまじき行いに及んでいました。

■リップクリームの包装も開けて食べるネズミのハンパないパワー

猫がいるお宅はネズミの被害が少ないとか。島外への外出も多いので、動物を飼うのはためらっているのですが、かわいさプラス実用面も……と思うと悩ましいです。
また、こちらに来て驚いたのはネズミの被害の激しさ。中でも一番衝撃的だったのがこの事件です。

島に来たばかりのころ、私は、東京の友人からいただいたオーガニックブランドのポット型リップクリームを使っていました。定価2,000円以上、とてもいい香りがする大のお気に入りです。しかし、ある朝、起きたらリップクリームの蓋だけが床に転がっていたのです。

不思議に思いながら部屋のあちこちを探すと、かじられたあとが無数に付き、中身がすっかりなくなっているリップクリームが見付かりました。

「あ、それネズミだわ。ネズミは石鹸とかリップクリームなんかの油でできている化粧品も好きなのよ」

後日、島の方からそう聞いて愕然。

ポッドを食い破れるぐらい口が丈夫なら、リップケアとかいらないでしょ⁉ 

という気分でした。

というように、島では虫やネズミとは共存せざるを得ないもの。

今では私も、家に入り込んできてうるさいカナブンも、手で掴んで外に出せるぐらいです。眠る前に電気を消してスマホを見ている時に、虫が液晶に寄って来ても特に動じません。
これだけ綺麗な海を毎日見られるんだもの! 虫やネズミは、個人的には小さな問題です。

自然が豊かな島だからこそつきものの虫・ネズミ問題。移住した当初はなかなか衝撃的ではありましたが、人は環境に応じてたくましくなるものです。

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