家賃500円! 1カ月間田舎暮らししてみたよ

家賃500円! 1カ月間田舎暮らししてみたよ

【コヤナギの切り身vol.15】
ざす! 新潟生まれ、東京働きのコヤナギユウだよ。

自分の生まれ故郷のことを「田舎」って呼んだりするよね。わたしの「田舎」は新潟市の新興住宅地の県営アパート。

でも新潟市は伊勢丹もラフォーレもある地方都市で、本当の意味で「田舎」と呼ぶには便利だったし、大人になってからずっと大都会の東京暮らし。こういう人って多いと思う。だからこそ体験したことのない「田舎暮らし」に憧れるって人は多いんじゃないのかな。

2012年に日経新聞によって行われた500人調査によると半数近くが「田舎で暮らしたい」と回答しているそう。

とはいえ全く縁もゆかりもない町に、いきなり引っ越すのは怖いじゃない? だったら「お試し居住」してみれば?

というわけで、なーんにも縁もゆかりもなかった福岡県の最東端「上毛町(こうげまち)」に、1カ月お試し居住してきたよ〜!

■「ワーキングステイ」という暮らし方

わたしが参加したのは福岡県築上郡上毛町の自治体が主催する短期移住の取り組み「ワーキングステイ」というもの。

ライターやデザイナー、エンジニアなどパソコン1台あればどこでも仕事ができるクリエイター向けに公募されたプログラムで、田舎暮らしで一番心配な仕事を自分で持って来られる人向けの試みだ。その代わり、家賃は光熱費込みで500円! ひゃっほい!
この家、家賃1カ月500円です。
ちなみに家賃500円なのはワーキングステイの時だけだけど、オーナーと顔見知りなら民泊も可能。
オーナーさんが家の柿をたくさん採ってくれました。
裏山にはしいたけが! 採りたてのしいたけは、しいたけ嫌いも直っちゃうくらいおいしい!

■受け入れ側も不安な「Iターン・Uターン」

仕事は? 家は? ご近所付き合いは? 初めての田舎暮らしに戸惑う移住者のわたしたち。ペーパードライバー歴10年以上のコヤナギドライバーは1カ月のうちにレンタカーをこすりつけること2回ですよ。

しかし不安なのは移住者だけじゃなく受け入れ側も同じこと。

まったく「縁もゆかりもない」「よそ者」が、静かな谷間の集落に突然やってきて、どーもどーもと大手を振りかねないんじゃないかって、ちょっと想像すれば不安なのもわかるよね。

■大切なのは自然も人も、共存の気持ちかも

わたし、こう見えてあんまり社交的な性格じゃなくて、飲み会みたいな2時間限定の社交性なら瞬発力と勢いで乗り切れるけど、暮らすとなるとまた違うじゃん? 年齢も生活のバックボーンも全然違うおばあちゃんたちの助けなしには生きていけない世界じゃん?

野菜をもらった。

草刈りを教えてもらった。

家賃500円で家を提供してもらった。

それでわたしに、何が返せる?

わたしは写真を撮って、絵を描き、文章をつむぐけれど、そんな価値観、集落のお姉様たちにはなんの得にもならないわけで(移住者施策を実行している自治体の人には、少しは気休めになるかもしれないけれど)。

何か大きなことを残そうだなんて思わなくていいんだと思った。

ただ、大切なのは足並みと目線を合わせ、尊敬を持って、共に生きること。

魅力的な田舎の魅力を保てるように、自然と、人の縁を上手に保っていきたいって、帰りの飛行機で思ったよ。

それに、完全移住しなくたっていい。

休みのたびに、帰れる時に、帰る。そういう自分にとっての田舎が1つだけじゃなく、もう1つ、いや2つ、増えていくのも素敵じゃない?

地方の短期お試し移住の試みは、福岡だけでなくいろいろなところで始まっている。興味があれば、検索してみて。
息をのむほど美しい雨上がりの夕暮れ。
わたしが参加してる上毛町「みらいのシカケ」のワーキングステイは農作業が落ち着く秋に開催。

興味があればサイトをチェックしてみてね。メンバーの中に、わたしもいるよ!
上毛町の移住者拠点になっている「ミラノシカ」には、県外の若者や地元の方たちが訪れる。
撮った動画はYouTubeでもアップしているよ。
みらいのシカケ 2014初夏
最後まで読んでくれてざすざす!

んじゃ、また!

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