タコベル再上陸で注目のTEX-MEXとは? 米兵に囲まれ味わう本場タコス「マイクス」

タコベル再上陸で注目のTEX-MEXとは? 米兵に囲まれ味わう本場タコス「マイクス」

【ミニくまちゃんの東京ランチトリップvol.3】
ランチタイムのひとときで、世界中を旅するように本場の料理を味わう『ミニくまちゃんの東京ランチトリップ』。第3回では、この4月に日本に再上陸した「タコベル」にちなんでアメリカ南部へと飛びたちます。

タコベルといえば、メキシコ料理をアメリカ人好みにアレンジした大手ファストフードチェーン。すり潰したトウモロコシで作られたトルティーヤで肉や野菜、チーズを挟んだ「タコス」をはじめ、小麦粉製のトルティーヤでソーセージなどを巻いた「ブリトー」、揚げたトルティーヤチップスに溶かしたチーズをかけた「ナチョス」などが人気です。

こうしたアメリカ風メキシコ料理は、大きなくくりで「TEX-MEX(テクスメクス料理)」と呼ばれるもの。メキシコ北部と国境を接する米国テキサス州で、両国の食文化が互いに影響しあって生まれたミクスチャー料理で、現在ではアメリカ全土で愛されています。

タコスの具材をご飯にぶっかけたおなじみのタコライスも、沖縄の米軍がもたらした食文化という点では、広義のTEX-MEXと呼べるかもしれません。ぼくも、大学時代を沖縄で送ったということもあって、かの地のタコス文化が大好きです。

とはいえ本場のTEX-MEXを知る人からすれば、タコベルもタコライスもちょっと違うものらしい。じゃあ、本物の味とはどんなもの? というわけで佐世保、岩国、北谷、三沢、横須賀……と在日米軍基地がある地域すべてに出店しているTEX-MEXレストラン「MIKE'S(マイクス)」の横田店へと向かったのでした。

■客の大半はアメリカ人という間違いのなさ

JR青梅線の福生駅から徒歩8分ほどにある、MIKE'S横田店。どうして福生にあるのに「横田店」と基地の名前なのかというと、店長の保科嘉宏さんいわく「開店当初は『福生店』にしていたんですけど、お客さんがほぼ米軍基地関係者なので『YOKOTA』って説明した方が伝わるんです」と店名を変えたのだそうです。

実際、ランチタイムで5割、ディナータイムで9割とお客さんはほとんどアメリカ人で、アメリカの旅行口コミサイト「TripAdvisor」でも高評価。それだけに飛び込みでは絶対に入れない雰囲気もあるのですが、ランチタイムで異国情緒を味わうには絶交のシチュエーションとも言えましょう。
肝心のランチメニューですが、お昼どきはTEX-MEXのエッセンスが味わえるお得なセットメニューが用意されています。

・Aセットが、タコスとエンチラーダ
・Bセットが、タコスとゴーディーダ
・Cセットが、フェボス・ランチェロとエンチラーダ

と、2つの料理が組み合わされたものにコーヒーか紅茶が付きます。女性やTEX-MEX初心者にはチーズケサディアにミニタコサラダが付いたスペシャルセットもあるそうです。

……と言ってもタコス以外のメニューがよくわかりませんよね? ぼくもよくわかりませんでした。

そこでとりいそぎ店長さんおすすめのAセット(840円)を注文することに。とはいえここからさらに選択肢がありまして──

タコスのトルティーヤは、焼いただけのソフトか、揚げたフライドか。

包む具材は、ビーンズ(豆)か、チキンか、ビーフか。

同じようにエンチラーダも、具材は、チーズか、チキンか、ビーフか。

ソースは、スパイシーか、マイルドか。

を選ばなくてはいけません。これがけっこう大変なのですが、タコスは沖縄で慣れ親しんだソフトシェルに牛肉をセレクトし、謎の料理エンチラーダはチキンの具にスパイシーソースを選んでみました。

■見た目によらずマイルドな味わい

ほどなくやってきたのは2つのお皿。1つがタコスの皿で、もう1つが噂のエンチラーダの他にマッシュビーンズとメキシカンライスがワンプレートになったお皿でした(ちなみにエンチラーダの皿は激熱なのでご注意を)。ともあれ、マッシュとはいえ豆料理があるならエンチラーダの具にビーンズを選ばずに正解でした。

謎のエンチラーダとは、とうもろこしのトルティーヤで具材を包んで焼き上げたもの。おしゃれに言えばガレットみたいな感じです。スパイシーソースがかかっているので、どれだけ辛いのかおそるおそるいただくと──ぼく自身、辛さに強いのもありますけど──意外にもマイルドというか素朴。
基本的にトマトソース味のチキン包みといった風味で、何より口中に広がるとうもろこしの風味が、かつてメキシコ旅行で食べたトルティーヤを思い出させます。

また、マッシュビーンもメキシカンピラフも思ったよりマイルドで、おそらくこのシンプルさは、日本食のように旨みと塩味を過剰に投入していないからでしょう。特にマッシュビーンのジャンクな見た目が、いかにもアメリカの殺伐とした食卓という雰囲気で大好き。
でもこれだとパンチが足りない……という方には別途ハラペーニョをふんだんに使った自家製ホットソースで、好きなだけ魔改造することもできるのでご安心を。
同じようにタコスもマイルド路線。特にタコスのトルティーヤは小麦粉製なので、しっかりとした牛肉の食感と滋味が引き立ちます。こちらにも自家製ホットソースをたっぷりかけていただくと美味でした。


こうして自分好みにアレンジできる形なら、辛い料理が苦手な人と一緒でも互いにTEX-MEXを楽しめるのではないでしょうか。もちろん、他のゴーディーダ(フライドトルティーヤを器にしたチーズ料理)やフェボス・ランチェロ(フライドトルティーヤに目玉焼きを載せたチーズ料理)も気になるところ。これは調査を継続せねばなりません。

みなさんもアメリカ人に愛される本場TEX-MEXに挑戦すべく、週末は福生でランチトリップしてみてはいかがでしょうか。

<スポット情報>
MIKE'S(マイクス)横田店
東京都福生市加美平2-3-1
TEL: 042-513-5210
営業時間11:30〜14:30(L.O. 14:00)、17:30〜22:00(L.O.21:45)
年中無休

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